横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)の大相撲春場所(11日初日、エディオンアリーナ大阪)出場が微妙になってきた。5日、大阪・堺市の尾車部屋で二所ノ関一門の連合稽古が始まったが、稀勢の里は不参加だった。昨年初場所後に横綱昇進して以降、毎場所前恒例の連合稽古を初めて欠席した。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「部屋で調整している。本人と話して(不参加を)決めた」と説明した。調子の物差しとしてきた連合稽古への参加がかなわず、調整が順調ではないことを露呈した。
稀勢の里は現在、5場所連続休場中だが、そのうち唯一、全休だった昨年秋場所前も連合稽古には参加していた。連合稽古は今日6日も行われる予定だが、田子ノ浦親方は「来られるようなら来る。場所に向けて必死にやっているが、体を整えないといけないので」と、2日連続で不参加の可能性もあると説明した。
成績不振で途中休場を繰り返し、横綱審議委員会からは1月の初場所後、万全な状態でなければ、初日から休場するよう異例の勧告を受けている。一門の芝田山親方(元横綱大乃国)も「焦ることはない。オレが現役時代も『静かに見守ってあげなさい』と師匠が言っていた」と、冷静に状態を見極めてから出場の可否を決断するよう助言した。

