7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)を休場する可能性が、ますます高まった。初日を1週間後に控えた1日、愛知・稲沢市の神社で土俵入りを披露したが、稽古は行わずに休養。前日6月30日までの2日間の二所ノ関一門の連合稽古では、両日とも対戦の可能性が極めて低い幕内下位との稽古に終始し、調整遅れを露呈した。次の出場場所では結果が求められ、今場所出場には急ピッチの調整が必要な中、ペースダウンした。

 稀勢の里は土俵入り後、約2500人の観衆に笑顔で手を振る場面もあった。だが報道陣には、今日2日から稽古を再開するかという問いに「はい」と答えただけ。出場の可否は明言せず、足早に引き揚げた。

 この日、名古屋市の部屋での稽古後、稀勢の里が稽古を休んだことについて、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「治療も含めた休養。でも、疲労がたまるほど稽古しているわけではないけど」と、つぶやいた。休養の理由が、出場に向けた疲労回復に充てたものではないことをにおわせた。

 連合稽古後に解説者の舞の海氏は「今場所は出場を見送るのでは」と予想していたが、この日の休養で、さらに休場へと傾いたことを印象づけることになった。