大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、全勝で優勝争いの単独トップを走る横綱白鵬(35=宮城野)が今場所初黒星を喫した。前頭5枚目阿武咲(24=阿武松)に押し出されて9勝1敗。金星を挙げた阿武咲は6勝4敗。

3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜(34=陸奥)は、前頭5枚目竜電(29=高田川)を寄り切った。白星を挙げた鶴竜は8勝2敗、竜電は4勝6敗。

1982年初場所の琴風以来38年ぶりに1人大関で臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)は、関脇正代(28=時津風)にはたき込まれて5勝5敗。白星の正代も5勝5敗。

今場所12勝で大関昇進の目安の「三役で3場所33勝」に到達する朝乃山(26=高砂)は人気小兵の前頭4枚目炎鵬(25=宮城野)を押し出した。朝乃山は8勝2敗で今場所の勝ち越しが決まった。炎鵬を3勝7敗。

人気力士の小結遠藤(29=追手風)は前頭3枚目御嶽海(27=出羽海)を押し出されて5勝5敗。御嶽海は8勝2敗。

優勝争いは1敗で白鵬と前頭13枚目碧山(33=春日野)、2敗で鶴竜、朝乃山、御嶽海、前頭9枚目隆の勝(25=千賀ノ浦)4人が追う。