大相撲の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が27日、報道陣の代表電話取材に応じ、弟子で日本国籍を取得した横綱照ノ富士の日本名の名前が「正山(せいざん)」となったことを明かした。

照ノ富士は4日付の官報で、日本国籍を取得したことが告示された。当時、電話取材に応じた照ノ富士は、日本名の姓は師匠の伊勢ケ浜親方の本名から「杉野森」としたことを明かしていたが、名については明かしていなかった。これで日本名は「杉野森正山」となった。

「正山」の由来について、電話取材に応じた伊勢ケ浜親方が説明した。「正」は、おかみの淳子夫人が同親方の本名からもらってはどうかと提案したといい、同親方の本名「杉野森 正也」から取ったという。山については「私事でいろいろな思いがあるので」と言い、明かさなかった。

日本国籍を取得し、姓名が決まった弟子について「初めての横綱の場所だから、一つのけじめとして気を引き締めてもらいたい」と、新横綱で臨む秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)での奮闘に期待した。