東前頭7枚目の伯桜鵬(21=伊勢ケ浜)が、平幕では1人だけ6連勝とした。自己最高位で躍動し、同5枚目の宇良を寄り切り。昨年4月、宮城野部屋が伊勢ケ浜部屋預かりとなったが、増えた稽古量をプラスに生かした。
6日目を終えて、負けなしは大関大の里と2人だけになった。
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勝機を逃さない相撲勘が、いつも通りさえた。伯桜鵬は左四つから、宇良が引いたタイミングを逃さない。土俵際に気をつけながら、渡し込み気味に寄り切った。「土俵際の(相手の)柔らかさが頭に入っていたので、丁寧にできたと思います」と振り返った。
昨年4月の転籍を機に、自分の相撲を作り直した。「全てがパワーアップして、その日の一番を全力で取れている。まだまだですけど、昨年より今の自分の方が強い」と自任する。関取が7人もいる環境は、稽古相手に不足しない。1日10番程度だった稽古が、30番に増えた。照ノ富士親方(元横綱)からの「体の中の力が足りない」という苦言を受け入れ、「しんどいけど、やっていけば相撲力、体の軸の力が付く」と実感できるほどになった。
宮城野親方(元横綱白鵬)は「今、自分の形を一生懸命見つけようとしている。朝稽古からそれを感じる」と意識の変化を指摘。照ノ富士親方は「立ち合いの馬力もついてきているし、できるだけ頭をつけて相撲を取っている」と1年の成果を口にした。うまさに頼る取り口から脱却してきた。
2年前の名古屋場所は、新入幕で優勝争いを繰り広げた。その後、左肩の手術を受け、2場所連続全休後に幕下から出直して今がある。「新入幕の時は、若々しく向かっていくので楽しくて疲れなかった。今は楽しいというのはあまりない。集中力が増している分、今の方が疲れがある」と伯桜鵬。大きなことをやってのける雰囲気が出てきた。【佐々木一郎】

