東三段目45枚目の朝大洞(21=高砂)が、現役最後の一番を白星で飾り、土俵に別れを告げた。

小滝山(23=二子山)に立ち合いから懐に入られ、思うように前へ出られなかったが、土俵際で最後の力を振り絞って上手投げを決めた。「前に出られなかったですけどね。最後だったので、何とか勝てて良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

度重なる故障に悩まされ「大きなけがではないんですけど、自分の思った通りの相撲が取れなくなってしまったので」と引退を決断。21歳、最高位三段目23枚目で角界を去ることになった。思い出の一番には、20年大阪場所の前相撲での初白星を挙げ「最初の一歩だったので」と、しみじみ語った。

今後は実家のある愛知県一宮市へ戻って進路を考える。花道では同部屋の力士たちからねぎらいの言葉を受け「お疲れさまと言ってくれて、うれしかったですね」と、最後は笑顔をのぞかせた。