元十両で西幕下3枚目の生田目(なばため、24=二子山)が、殊勲の星を挙げた。序ノ口デビューから負けなしだった東幕下11枚目の旭富士(24=伊勢ケ浜)を突き出しで下した。これで旭富士の連勝を歴代3位の「25」で止めた。立ち合いからもろ手突きで攻め込み、相手に一切まわしを取らせなかった。

生田目は「会場のボルテージが上がったのを感じて、自分もああいう相撲になった。応援のおかげです」と息を弾ませた。4連勝同士の対決は、元十両が意地をみせた一番になった。

7日目に勝ち越した後、生田目はすでに旭富士戦を見据えて「話題をかっさらいたい」と燃えていた。師匠の二子山親方(元大関雅山)は、体調不良で休場中。生田目は「今場所初めて、師匠から今場所初めて『負けてもいいから思い切っていってこい』と声を掛けていただいた。元気になってくれたらうれしい」と、結果で期待に応えてみせた。

同僚たちの頑張りも刺激になった。同じく元十両ながら膝のケガで番付を落としていた東幕下41枚目の三田(24)も5勝目を挙げ、生田目の一番に向け「やってくれると信じてる」と思いを寄せていた。生田目は「三田くんが順調に復帰して、稽古場で相撲が取れるようになってうれしい。師匠の体調が悪いので、お父さんの体調が悪いときは子供たちが頑張る。みんなが成績を残しているので、それに僕も引っ張られている」と話した。

生田目も三田も連勝を伸ばしていけば、優勝決定戦で当たる可能性がある。「部屋では一緒にいるけど、そういう話はしていない。お互い、鼓舞し合いながら頑張っていい相撲を取っていきたいです」。師匠不在だからこそ、弟子たちはいつも以上に一丸となっている。【佐々木一郎】

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