AKB48が20日、東京・秋葉原のAKB48劇場で、修学旅行生を対象にした劇場公演を初開催した。AKB48にとっては初の試みで、静岡・熱海市の多賀小学校の6年生58人が訪れた。

 48グループ総監督の横山由依(25)高橋朱里(20)村山彩希(20)岡田奈々(20)ら16人が出演した。「会いたかった」や「ヘビーローテーション」など代表曲のほか、ミュージックビデオを伊東市で撮影した「ジャーバージャ」、浜松市で撮影した「願いごとの持ち腐れ」、静岡市で撮影した「心のプラカード」と、静岡県にゆかりのある楽曲も披露した。横山は「AKB48劇場に来てくれた皆さんの心に残るようなステージを務めたいと思います」と約束。小6でAKB48に加入し、今は身長が170センチある後藤萌咲(16)は「よく食べて、よく動いて、よく寝ると、身長が伸びるよ」と呼びかけ、笑わせていた。

 児童たちは浅草・浅草寺などを訪れた後、この日最後の訪問先として来場した。ペンライトを手に、メンバーに掛け合いの仕方を教わったり、曲が終わると拍手や歓声を挙げて、思い思いに楽しんでいた。約1時間の特別公演では、児童からの質問コーナーが設けられた。「どうやったら夢や目標をかなえられますか?」という質問には、込山榛香(20)が「私は小学校の時からアイドルになりたかったけど、心にしまっていたんです。でも、勇気を持って(オーディションを)受けたんです。勇気を持って、行動に移すことが大事だと思います」と答えた。メンバーの話に、多くの児童たちが熱心にメモを取っていた。

 同校の卒業生で、AKB48の運営関係のスタッフが母校を訪れた際、校長に「(修学旅行で)公演は見られないの?」と言われたことがきっかけで、実現した。関係者は「秋の修学旅行シーズンでもまた実現できれば」と、継続開催を希望していた。

 出演メンバーは以下の通り。加藤玲奈、後藤萌咲、鈴木くるみ、千葉恵里、西川怜、横山由依、小嶋真子、込山榛香、峯岸みなみ、久保怜音、福岡聖菜、岡田奈々、高橋朱里、村山彩希、山内瑞葵、岡部麟。