NGT48西村菜那子(25)安藤千伽奈(21)が今月12~14日、東京・光が丘のIMAホールで舞台「家族のはなし」(5公演)に出演した。2人にとっても地元となる長野を舞台にした家族の在り方について描かれた物語で、ともに熱演した。【構成=大友陽平】

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3日間5公演を無事に完走した。

西村 とにかくあっという間でした。あまり稽古に参加できなかったということもあり、今回で5回目の出演舞台だったのですが、もしかしたら今までの舞台で一番、緊張したかもしれません。

安藤 グループではいつでもメンバーと会えて、一緒のステージに立つことができるのに、舞台メンバーの皆さんとは、もうご一緒できないんだと思うと今は率直に寂しいです。本当に温かいキャストの皆さん、スタッフさんと舞台ができて楽しかったです。

西村は主人公の山本幸太(フクシノブキ)、戸田大助(磯野大)の幼なじみの吉村真紀役を再び演じた。

西村 真紀は大助が好きなのですが、今回はとにかく「好き」という気持ち、表情にこだわりました! 毎回、稽古動画が更新されるので、必ず確認して女の子らしいしぐさを研究しました。

安藤は上京し、バンド活動を始める幸太の大学の同級生で、恋人にもなる矢野陽子役を演じた。

安藤 どう演じたらいいか分からず「恋ってなんですか?」とスタッフさんに聞いたり、恋愛漫画を何度も読んだり、2次元の推しメンの話をキャストの皆さんとたくさん話して「キュン!」となった気持ちを忘れないようにしていました。

西村 千伽奈は、せりふがうまいのはもちろんですが、なにより立ち姿などせりふがないシーンの埋め方がすごく自然になっていた気がしました! あと、人見知りの千伽奈がたくさんキャストの方とコミュニケーションを取ろうと心がけている姿に勝手ながら感動しておりました(笑い)。

安藤 菜那子さんは本当に頼りになる先輩です! キャストの方と普段からのコミュニケーションが上手で、だからこそ演技の時に息が合ってすごいなと感じました。真紀の歌が切なく、人柄がいいところを感じることもできました。

舞台での経験を通じて、今後も演技への意欲を見せる。

安藤 演技が楽しく、もっともっと上手になって、違った自分を出したいと強く思いました。同時に自分のダメなところも発見できて、まずは滑舌が良くなるように外郎売(ういろううり)を毎日欠かさずやって、いろいろな舞台や映像など演技を見て勉強しようと思います!

西村はグループ卒業を発表している。

西村 現状は卒業後にお芝居をメインに活動するわけではないのですが、もし挑戦する機会があれば全力で取り組んでいきたいです! 今まで役柄的にけなげな子を演じることが多かったので、いつか正反対の役とかもやってみたいです(笑い)。

○…ともに長野出身で、曽我部優芽(20)とともにさまざまな活動も行ってきた。加入したばかりの3期生の杉本萌(17)も長野出身。西村は「ツアー初日の時に、トークの反応の速さに驚きました! まさに即戦力! 一緒に長野県でロケしてみたいです」。安藤も「同じ長野県民、“西村軍団”として仲良くできたらいいなと思います!」。