今週からテレビ東京森香澄アナウンサー(24)の登場です。30日放送の同局アニメ「ラビッツ インベージョン」(木曜深夜3時55分、30日は深夜2時55分)で声優に初挑戦します。声の演技に苦戦しつつ、得ることもあったようです。

アニメのアフレコに挑戦したテレビ東京の森香澄アナウンサーは、ラビッツを手に笑顔を見せる(撮影・浅見桂子)
アニメのアフレコに挑戦したテレビ東京の森香澄アナウンサーは、ラビッツを手に笑顔を見せる(撮影・浅見桂子)

森アナは、30日深夜放送のアニメ「ラビッツ-」でいたずら好きの女の子を演じる。「最初はせりふを原稿のように読む感じになってしまって。子どもらしさがないというか、あんまりなりきれなくて」と初挑戦の苦労を振り返る。

うさぎの姿をした謎の生物「ラビッツ」をいたぶる役どころ。普段のリポートでは表情で暗に伝えられる情報を声のみで届けなければならず、10分の放送枠ながら収録に約2時間をかけた。意地悪な演技を披露するが、「小さい時、妹にいたずらしていた時の気持ちを思い出してやりました。あれも無駄じゃなかった」としみじみ。次第に爽快感も感じ「最後の最後に、ラビッツをいじめるのが気持ち良くなってきて。普段あまりできないので、役でちょっとスッキリしました」といたずらっぽく笑った。

高い声の持ち主で、これまで「アニメ声だね」と言われることも多かったという。入社以来、原稿読みで求められる“落ち着いた声”を出す努力をしてきたが、「急にここに来て『アニメ声を出せ』と言われて、正直戸惑いました」と苦笑する。一方で得たこともあり「使い分ける力が必要なんだなって思いました。完全に消すんじゃなくて、アニメ声はアニメ声で使える時があるんだっていうことが分かりました」。悪役や魔女役の声にも挑戦したいといい、「まったく違う自分になりきれるんだなって今回分かったので、自分とはかけ離れた役をやってみたいです」とほほ笑んだ。

日々のニュースからバラエティーの進行、経済番組のロケ取材まで、新人らしく体当たりで臨んでいる。森アナは「入社してアニメの声優をやると思っていなかった」と話すが、「若いうちからいろんな仕事が入ってきて、毎日目まぐるしいです。今日は声優、今日はアナウンサーみたいな。毎日全然違う仕事ができるので楽しいです」。

刺激的な1年目を過ごしている。

◆森香澄(もり・かすみ)1995年(平7)6月16日、東京都生まれ。東京女子大卒業後、19年テレビ東京に入社。現在「THEカラオケ★バトル」、「ウイニング競馬」を担当。154センチ、血液型O。

◆「ラビッツ インベージョン」(木曜深夜3時55分) 地球に侵略してきた好奇心旺盛な謎の生物、ラビッツが巻き起こすドタバタを描くフランス発のアニメ。テレビ東京のアナウンサーが声優を担当する。