映画の都ハリウッドを象徴するHOLLYWOODサイン。テレビや映画でおなじみのサインですが、そのサインのふもと付近で19日、頭蓋骨が発見されました。ハリウッドサインは、ロサンゼルスを代表する公園グリフィスパークを東西に走るサンタモニカ丘稜にあるリー山にあります。看板には車で近づくことはできませんが、近くまで行けるハイキングトレイルがいくつかあり、地元の人たちに人気のコースになっています。ロサンゼルス・タイムズ紙など地元メディアの報道によると、2人組のハイカーがハイキング中に草むらの中から人間の頭蓋骨を発見し、警察に通報したのだといいます。現場付近から遺体の他の部分は見つかっておらず、身元も明らかにされていません。
実はこのハリウッドサイン周辺は、過去にも人間の頭蓋骨が発見されているほか、バラバラ遺体が見つかったこともあるいわくつきの場所です。そもそも、ハリウッドサインとは何の目的で誰が作ったものか知っていますか? ハリウッドサインが建設されたのは、1923年。もともとは、ハリウッドを見下ろす丘稜で進められていた住宅開発の広告として建てられたものでした。そのため、最初は住宅開発の名所HOLLYWOODLANDという文字が並んでいたのです。単なる広告だったのが、いつの間にかハリウッドの繁栄と共に映画の都のシンボルとなり、撤去するにできない状況となり結局はそのまま放置されることになったのだといわれています。
ここで最初に起きた事件は、1932年9月。女優ペグ・エントウィスルが、Hの文字の上から飛び降り自殺を図り、サイン直下の谷で遺体となって発見されました。ブロードウェーで活躍したエントウィスルは、ハリウッドに渡って映画女優を夢見るも、出演シーンがすべてカットされたことを悲観しての自殺といわれています。自殺の名所として有名になってしまったため、その不吉な原因はHOLLYWOODLANDの13文字にあるとし、後にLANDの4文字を撤去して現在の9文字になったといわれています。
それから80年後の2012年1月、ハリウッドサインの付近で人間の頭部や手などバラバラ死体が発見されました。ハイカーの女性と散歩を楽しんでいた飼い犬が人間の頭部を発見。その後の警察の捜査で、周辺からは切断された手と足などが発見され、バラバラ死体事件となったのです。その2年前にも、グリフィスパークで頭蓋骨が発見されており、ハリウッドの栄光の裏で殺人事件が起きている場所でもあるのです。
また、このハリウッドサインは高級住宅地が並ぶ山の上にあるため、住民たちによる観光客締め出し運動も盛んに行われていることで知られています。看板付近まで車で近づくには住宅地を走る細い山道を登っていくわけですが、大勢の観光客が閑静な住宅地に押し寄せて騒音や渋滞などを起こしていると住民たちが市に抗議。道路からサインが見えないように柵を立てたり、道路を駐車禁止に見せかける偽のペイントを塗ったり、「観光客は出て行け」と看板を立てるなど、過剰反応を示して度々観光客と衝突を起こしています。観光でLAを訪れてハリウッドサインを見たい方は、少し遠いですがアカデミー賞の会場としても知られるドルビー劇場に隣接するハリウッド&ハイランドからキレイに見ることができますよ。また、グリフィスパークの駐車場からも真正面に見えるのでオススメです。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)



