昨シーズン1勝しかできなかったFULLCAST RAISERZがCS進出を決めた。
悔しさを晴らすためにDリーグで勝つために必要なことを追求したという。「肉体派舞踏集団」と呼ばれる原点に戻って、徹底的に筋力トレーニングに打ち込んだ。今季は作品中でも終わってからでも、衣装を脱いだり、引き裂いたりして、肉体美を誇示した。
筋肉が隆起すると、拳を固めて繰り出すクランプがますますたくましく見えた。
クランプの技術の1つでもある、帽子を使ったパファオーマンスも随所にさえた。
ヤンキースかドジャースか? ロッキーズはいないのか?メンバーのキャップのマークを確かめるのも楽しかった。
4連勝でスタートした巻き返しのシーズンもKADOKAWA DREAMSに敗れ、3位で残り2戦を迎えた。勝てばCS進出が決まる大一番。
現れた彼らは貴公子のような出で立ち。衣装も筋肉が浮かぶことがない。
被っていたのはキャップではなく、つばがぐるりと一周しているハット。
これをジュリーのように(分からない人はお母さんに聞いてください)投げて、さらりとキャッチする。なんてエレガント…。
ここで、ハッとした。
今シーズンのここまでワイルドだった彼らは、大一番をエレガントなこの作品で勝つための伏線だったのではないか? 裏を返せば、この作品が最も生きるのが、CS争い争いの大詰めで難敵Valuence INFINITIESと対戦するROUND.7だったのだと。
案の定、後攻のINFINITIESは今季最高の質の高い作品だった。にもかかわらず、大差をつけて圧勝した。速い球をより早く見せるための緩急と意外性は、強烈なインパクトを残した。
シーズンを通して、いかにDリーグを戦うか? 肉体派舞踏集団は、戦略的肉体派舞踏集団へと進化した…そんなことを考えていたら、ジャッジが発表され整列したメンバーがジャケットとシャツを脱ぎ始めた。エレガントでボタンの数の多い衣装だから、意外に時間がかかったのは、計算外だったろうが。
もう1点、この日初めてエースを務めたYOUTAはDリーグでも唯一の「シカゴフットワーク」を得意としているそうだ。これも、今までにないエッセンスを効果的に盛り込む作戦だったのだろう。
マイクを握ったYOUTAは「フットワークを覚えて帰ってくれたら、うれしいです」と、これもこれまでにない、マイクアピール。苦笑いのメンバーから「(覚えてもらうのは)RAISERZだろう!」の野次が飛んでいた。
さらにKDもCS進出を決めた。こちらも新規参入のM&A souken QUANTSが披露した今季最高の作品を、今まで見せたことのないブラジリアンサウンドに乗せて、寄り切った。
23歳のHINATA.Mがプレーヤー兼任でディレクターに就任した新シーズンも、勝負強さは失われなかった。【久我悟】
【BLOCK VIBEの結果】(数字はパーセント)
1st Match:SEGA SAMMY LUX○〔55.9ー44.1〕●CHANGE RAPTURES
2nd Match:FULLCAST RAISERZ○〔67.2ー32.8〕ValuenceINFINITIES
3th Match:LIFULL ALT-RHYTHM〔44.1ー55.9〕○DYM MESSENGERS
4th Match:M&A SOUKEN QUANTS〔21.3ー78.7〕○KADOKAWA DREAMS
MVD:FULLCAST RAISERZ/YOUTA
BLOCK VIBE順位=CSP スコア
1位 DYM MESSENGERS=19 343.2
2位 KADOKAWA DREAMS=18 348.7
3位 FULLCAST RAISERZ=13 364.7
4位 CHANGERAPTURES=9 291.5
5位△SEGA SAMMY LUX=8 286.4
6位▼LIFULL ALT-RHYTHM=7 285.5
7位▼Valuence INFINITIES=7 265.65
8位 M&A SOUKEN QUANTS=3 214.35
※BLOCK HYPEのリポート&結果は後日掲載します。(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「Dリーガーのオドリバ」)





