「マッサン」のエリー役で人気となったシャーロット・ケイト・フォックス(30)のブロードウェーデビュー取材のため、10月末から11月初めまでニューヨークに滞在した。シャーロットが出演したのは、1996年からロングランを続けるミュージカル「シカゴ」で、直前まで同じロキシー役をルーマー・ウィリス(27)が演じていた。
ウィリスという名前でぴんと来た人もいるだろうが、映画「ダイハード」のブルース・ウィリス(60)と「ゴースト/ニューヨークの幻」のデミ・ムーア(52)元夫婦の長女で、両親が大スターという超七光りタレントだが、ブロードウェーデビューまでの道のりは長かった。7歳の時にデミーも出演した映画でデビュー後、ブルースと映画共演したり、テレビの人気ドラマシリーズに出演するなど、女優としてキャリアを積んだが、脚光を浴びることはなかった。ネックは角張った顔立ちで、美人とは言えなかった。ルーマーも「容姿のせいでいつもイジメにあってきたから、体のイメージにはすごく悩まされた」と明かしている。
しかし、今年、セレブとダンサーがコンビを組んで競うダンスコンペティション番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」で優勝し、状況が一変する。ブルースもデミも駆けつけた中での優勝で、そんなルーマーに「シカゴ」の製作者が注目した。「シカゴ」は1996年から上演され、「オペラ座の怪人」に次ぐロングラン作品だが、ロングランを続けるためにカンフル剤として時折、話題の人を舞台に起用している。4年前の米倉涼子、今回のシャーロットも日本人観客の掘り起こしのためで、ルーマーもテレビでも注目された若手女優としての参加だった。番組で優勝するぐらいだから、ダンスの切れは良く、好評だった。
ただ、頑張りすぎて、けがや風邪のため公演日程が変更され、シャーロットの日程にも影響が出た。父ブルースも同時期に「ミザリー」でブロードウェーの劇場に出演。父子競演も話題を呼んだが、今後、女優として独り立ちできるか注目したい。【林尚之】




