10月も20本以上の舞台を見る予定ですが、その中でも楽しみにしているのが、パルコ劇場で上演される堺雅人の主演舞台「スリーゴースト」(10月7日初日)です。堺は実に17年ぶりの舞台出演となります。

もともと早大在学中に劇団「東京オレンジ」旗揚げに参加し、看板俳優として活躍していました。その後も三谷幸喜脚本の「ヴァンプ・ショウ」、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の「噂の男」など、いろいろな舞台に毎年のように出演していました。しかし、2009年に劇団☆新感線の新橋演舞場公演「蛮幽鬼」以降、舞台から遠ざかっていました。10年に「ジョーカー許されざる捜査官」で連続ドラマ初主演。13年には主演ドラマ「半沢直樹」の視聴率が40%を超えて社会現象ともなり、ドラマ・映画などの仕事で多忙となりました。

今年は23年の第1シーズンに続いて「VIVANT」第2シーズンに主演していますが、「VIVANT」の長期撮影も終わり、堺もようやく舞台に戻ってくることができたのでしょう。

そんな堺が挑む「スリーゴースト」は、世界で活躍する劇作家サイモン・スティーヴンスの新作で、英国の人気演出家ショーン・ホームズが演出します。堺の妻役の倉科カナをはじめ、段田安則、高畑淳子、そして「VIVANT」でも一緒だった迫田孝也らが共演します。「蛮幽鬼」の時は主演ではなく、5,6番手でしたが、今回は世界でも注目される劇作家・演出家による世界初演舞台の主演です。映像の世界で俳優として大きくなった堺がどんな演技を見せてくれるのか、とても楽しみです。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)