花組トップ永久輝せあが、相手娘役の星空美咲とのコンビで、3月8日に開幕する博多座公演「ミュージカル『マジシャンの憂鬱』」「レヴュー グロリア『Jubilee(ジュビリー)』」(30日まで)に臨む。昨年末には福岡市内で製作発表が行われ、永久輝は役柄との意外な“接点”を明かしていた。

「マジシャンの憂鬱」は正塚晴彦氏の作・演出で、07年に瀬奈じゅんを中心とした月組で初演。20世紀半ばのヨーロッパを舞台に、透視能力を持つとされる青年マジシャンが、皇太子妃の事故死の真相解明を探るうち、妃の侍女と心を通わせていく様を描く。

永久輝は「兄が中学、高校と手品部におりまして、(役柄に)親近感があります」と言い、子供の頃は「手品キットで練習していた」と打ち明けた。

では、マジック場面も安心? と思えば、「手先が器用ではないし、緊張するので、(マジックの)トランプを落とさないか心配です。いっぱい練習します」。下級生時代から、舞台上では色香漂い、落ち着いたたたずまいが魅力も、実は“天然”さをあわせもつ永久輝らしい抱負を口にしていた。

また、ショーは稲葉太地氏が作・演出で、昨年の本拠地お披露目でも上演された「Jubilee(ジュビリー)」。初めて大羽根を背に、宝塚大劇場の大階段を下りた思い出作を思い起こし、気を引き締める。

「歴代のトップの方々は、これだけの重みを背負われてきたのか-と。毎日、背負うことで覚悟もできました。(実際にも)重みがあることで、地に足がつけられる。毎回、毎回、背負っていて幸せだなと感じました」

重みは覚悟に変化。トップ就任後の思いにも言及し「相手役がいる(定まって)。(星空に)毎朝あいさつをするんですけど、どんな朝でも明るくて、救われています」とも。星空には「ひと言で言えば『猪突(ちょとつ)猛進』(笑い)。いつも明るく元気に、全力で。頼もしく、心強いんですけど、でも、時々心配になります」と評した。

その星空は、永久輝に対して「初めてお会いした時から変わらない。尊敬したいと思う方。ひと言で言えば『憧れ』です」と笑い、照れた。【村上久美子】

■「つねに新鮮な気持ちでいたい」

永久輝、星空の花組トップコンビは、昨年から年をまたいで、本拠地お披露目作が続き、今年1月に東京公演を終えた。永久輝は、2025年への思いに「いい意味で初心を忘れずにいたい。新しいことが始まるようなワクワク、ドキドキを忘れずに。つねに新鮮な気持ちでいたいと思います」と言い、歩を進める。

博多座公演の製作発表に出席したトップ永久輝せあ(右)と、トップ娘役星空美咲(撮影・村上久美子)
博多座公演の製作発表に出席したトップ永久輝せあ(右)と、トップ娘役星空美咲(撮影・村上久美子)
花組トップ永久輝せあ(右)と、トップ娘役星空美咲(撮影・村上久美子)
花組トップ永久輝せあ(右)と、トップ娘役星空美咲(撮影・村上久美子)
製作発表に出席したトップ永久輝せあ(撮影・村上久美子)
製作発表に出席したトップ永久輝せあ(撮影・村上久美子)