男子にモテて、彼ママにも職場でも好かれる。全方位の最強メーク術「女子アナメーク」の第一人者、宮澤結弦氏(メーキャップアーティスト)が、門外不出のノウハウを初公開した。このほど「自分史上最高の愛され顔になれる女子アナメイク」(サンマーク出版)を出版し「女子アナは狭き門だが『女子アナ顔』なら誰でもなれる」。その極意を聞いた。

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 -なぜ女子アナメークが注目を集めているのだと思いますか

 宮澤 人とのコミュニケーションや好感度が大切になっている時代に、清純さや明るさを印象付ける王道メークとして注目されているのだと思います。流行に左右されず、どんな場所でも浮かない。かわいくて、スポーツ選手に結婚相手として選ばれたりして「なんだかずるい」というあこがれ、やっかみも含めて(笑い)。

 -女子アナメークは濃い感じがしません。かといってナチュラルメークとも違う印象。具体的に何が違うのですか

 宮澤 「この人、もともとかわいいんだろうな」と思わせる自然なメークを、しっかりと計算の上でやっているのが女子アナメークです。「薄く塗って自然のまま」というイメージのナチュラルメークとはまったく違います。徹底的に自分の素材を生かして、かわいく見せるんです

 -「女子アナとはもともと顔が違うよ」という声も多いと思いますが

 宮澤 できます。そういう人こそ、徹底的に素材を生かす女子アナメークです。人間、持って生まれた唯一のものがある。コンプレックスであっても、そこをもう少し違ったアプローチをすればもっと良くなる。「錯視」を味方につけて「もともと肌がきれいなの」「もともと目が大きいの」という自分を身に付けることで、自分の顔を愛してほしいんです

 -読むとまったく難しくなくて、勇気が出ました(笑い)。「鏡を遠くに」とか「アイシャドーはブラウンと白の2色だけ」とか、すぐにでもできるポイントも目からウロコです

 宮澤 料理でいえば、最初のレシピ本という感覚で提案しています。肉じゃがができれば、ある程度の料理は同じ手順でできるでしょう? 髪を切るのと違って、メークは失敗したら落とせばいいだけなんだから(笑い)、どんどん挑戦してほしいです

 -あえて女子アナメークの重要ポイントを3つに絞るとしたら、何を挙げますか

 宮澤 まず、素肌よりきれいなすっぴんに見える肌作り。プロからすると、肌のベースが完成したら6割うまくいったも同然ですから。次はアイメーク。まつげの部分を徹底的に濃くしていくという感覚。まぶたにシャドウを太く引きすぎると、目が逆に小さく見えちゃう。あとは眉。ちょっと太いくらいがちょうどいい。

 -街で違和感を感じるメークはありますか

 宮澤 ファンデーションの厚塗りですね。高級住宅街のマダムに多いけれど、パーティーメークのようにがっつり固めちゃうのは違和感があります。メーク落としたら誰だか分からないというのは(苦笑い)、女子アナメークの対極なので。

 -メークを変えるのは勇気がいりそうです

 宮澤 一番最初に習ったメークが自分のスタンダードになることが多いですからね。メークを教えてくれるところが少なくて、化粧品売り場くらい。そうすると「このフルセットを買いなさい」になっちゃう。日本人はマニュアル好きでまじめだから、教わった通りに「きれいにムラなく塗りましょう」のメークになる。自分の顔を好きになって、遊び心が生まれるとどんどん変わっていくことをお伝えしたいんです

 -男性にもアドバイスを。男性アナメークから応用できるポイントは

 宮澤 男性の最大の敵はテカリ。あぶらとり紙でしっかり取って、テカリ止めクリームを塗るだけで雰囲気全然違うし、さわやかさや誠実さがグンと上がります。あと、不自然に細眉に整えちゃう人がいますけど、あれはダメ。女子からは多分「キモい」と言われます(笑い)。

◆宮澤結弦(みやざわ・ゆずる)内定の7割を卒業生が占めるアナウンサー養成スクール「テレビ朝日アスク」でヘアメークを指導するほか、文化服装学院ヘアメーク講師。女優やモデルのヘアメークのほか、「モテキ」「クローズ EXPLODE」などの映画、「NTT docomo」「サントリー」などのCMのヘアメークでも活躍。

(聞き手・梅田恵子)