タレントの松居一代(60)が、俳優船越英一郎(57)との調停離婚成立から2日たった15日朝、都内のザ・リッツ・カールトン東京で緊急会見を開いた。

 松井は会見の席上で、財産分与はなく、自宅については船越が所有している5分の1の所有権を買い取ると明らかにした。調停で16日まで他言できなかったとした上で、調停後、初めて母に電話をかけ「お母ちゃん、お母ちゃん…離婚できたよ」と言い、涙した。

 再婚の可能性はないとし「精いっぱい、生きていこうと思っています。ちょっとやんちゃな私ですけど、これからもよろしくお願いいたします」と語った。

 船越が所属するホリプロから起こされている損害賠償を求める訴訟は継続しているとし「戦いはまだまだ続く」とした。

 船越のパスポートを返したかと聞かれると「細かいことはこれから。船越さんは家の鍵、私も船越さんのマンションの鍵を持っています」と笑みを浮かべた。

 離婚届を出したかと聞かれると「13日に離婚は成立しました。船越一代ではありません。松居一代です。法律上、成立しました」と答えた。

 冒頭で、司会から「大変喜ばしい報告がございます」とアナウンスされ、取材陣から笑いが起きる中、松井は入場。「12月16日まで他言してはいけない。一切、公にしてはいけないというお約束が交わされており、両親にも電話をしていないんです。知らせていないんです。ところがスポーツ紙で報じられ(船越の所属事務所)ホリプロさんから、このような文書が配られました」と説明。

 「大変、うれしく喜ばしい報告ですけど、離婚が成立しました。やりました! 見事に勝ち取りました! 私の未来の扉がグワーッと開きました。とても、うれしいです」と拳を握り締めて語った。調停で離婚が成立しなかった場合、不調に終わらせる覚悟で「裁判に持ち込み戦う気持ちだった」とまで言った。

 前日14日に船越の所属事務所ホリプロが、13日に東京家庭裁判所で、双方の当事者が出席し第2回の離婚調停が行われ、合意に達し、離婚調停が成立したと発表した。その中で慰謝料、財産分与はないこと、船越が建築費の一部を負担して建てた自宅について、相当な財産評価を前提に、松居が船越の持ち分を買い取ることになったとした。一部で「財産分与については、松居側が船越側の財産を買い取る方向で合意したとみられる」と報じられたが、自宅の持ち分を譲渡したことに財産分与の趣旨は全く含まれていないとした。【村上幸将】