すでに3人の女性たちからセクハラ告発を受けているオスカー俳優のダスティン・ホフマン(80)が、今度は当時16歳の高校生だった娘のクラスメートを性的に虐待したとの告発が浮上した。

 米ハリウッド業界紙バラエティー紙によると、コリ・トーマスさんは1980年当時、ホフマンの娘カリナさんと友人同士だったが、ホフマンが2人を連れて出かけたある日、トーマスさんとホテルの部屋で2人きりになるよう画策。

 トーマスさんの前で全裸になった後、足をマッサージして欲しいと要求したという。トーマスさんはホフマンの言う通りにしたが、ちょうど母親が迎えに来たため、すぐにその場を去ったらしい。

 一方、ホフマンの弁護士は同紙の取材に対し、「ホフマン氏の名誉を傷つけるための虚偽です」とコメント。しかし、バラエティー紙はこの他、事件当時20代だった2人の女性たちも、ホフマンに性的虐待を受けたとして名乗り出たと報じている。

 ホフマンは先週も、1983年にブローウェイの舞台「セールスマンの死」でホフマンと共演した女優が、「毎日のように性的虐待を受けた」と米ハリウッドリポーター紙に告白するなど、被害女性たちの告発が相次いでいる。

 ホフマンは映画「クレイマー、クレイマー」(1979年)、「レインマン」(1988年)でアカデミー主演男優賞を2度受賞するなど、ハリウッドを代表する名優の一人として知られる。(ニューヨーク=鹿目直子)