ドイツで開催中の第68回ベルリン映画祭で23日(日本時間24日)、行定勲監督(49)の映画「リバーズ・エッジ」が国際批評家連盟賞を受賞した。特色ある作品を集めたパノラマ部門に出品された。行定監督は10年にも「パレード」が同賞を受賞している。

 「リバーズ・エッジ」は漫画家岡崎京子さん(54)の同名漫画の映画化。高校生たちのむき出しの欲望や孤独感、寂しさなどを性描写や暴力描写も交えて大胆に描いた。行定監督は「私にとっては冒険ともいえる試みを評価してくれたベルリンに、また背中を押された気持ちです。岡崎京子さんの描いた世界とそのすごさが世界に認められたことを誇りに思います」。

 主演の二階堂ふみ(23)は「夢のようです! 行定監督そして岡崎先生、スタッフの方々、(主題歌を歌った)小沢健二さま。本当に本当にダンケシェンです!」とドイツ語で感謝を表す言葉を交えてコメントした。