安藤サクラ(32)が史上初の“ママさんヒロイン”を演じる次々期NHK連続テレビ小説「まんぷく」(月~土曜午前8時)の追加キャストが23日、大阪市内で発表され、家計を支えるヒロインの長姉役に内田有紀(42)、次姉の松下奈緒(33)、母役の松坂慶子(65)らがそろって会見した。

 会見には、安藤も含め、内田の婚約者役・大谷亮平(37)、松下の夫を演じる要潤(37)の6人が出席。ドラマは「チキンラーメン」や「カップヌードル」を開発した日清食品の創業者、安藤百福夫妻の半生をモデルにして描く。

 安藤演じるヒロインの福子一家は、早くに父を亡くした設定で、福子は3姉妹の末っ子。長姉で、しっかり者を演じる内田は、初の朝ドラに「清く正しくチャーミングに演じたい。大黒柱ですけど、たおやかで、いい匂いがしそうな女性。私自身があこがれるような(役柄)」と語った。

 松坂は、武家の出身で気位が高い母親役。「口癖は『私は武士の娘です』なんですけど、しっかりしているようで、ユニークな女性です」と役柄を説明した。

 10年前期「ゲゲゲの女房」以来、8年ぶり朝ドラになる松下は、10カ月長丁場のヒロインに臨む安藤に「一番は『言いたいことを言う』こと。芝居のことも、そのほかのことも、問題はその日のうちに解決して」とアドバイス。「私は基本的に周りに頼ってましたし、甘えてました」と言うと、これに安藤は「甘えます! 頼ります!」と感謝した。

 安藤は昨年6月、女児を出産しており、収録には「2人で臨みます」と宣言。すでに「数日前からこっち(大阪)に来て、毎日毎日、ひとつひとつ解決しながら。『今日も(娘と)2人で生き抜いた』って言いながらやってます」と語る。

 真鍋斎チーフ・プロデューサーによると、すでに安藤は方言の勉強を始めており、5月上旬の収録スタートが控える。今後は、夫の俳優柄本佑とはしばらく別居生活になる。

 これについて、安藤は「家族とは離れていますが、新しいすてきな家族が回りにいるので、私も娘も、いい意味で生命力がアップしそうです」と言い、不安はないようだ。

 真鍋氏によると、例年より番組スタッフを増やしたそうで「働き方改革もあって、育児のサポートもあるので、ちょっと増員しました」と、ママさんヒロインを迎え入れる環境は整備していると明かした。