盲目のシンガー・ソングライター、板橋かずゆき(48)が20日、ギターとリードボーカルを務めるトリオ「ジ・オリオン」の一員として都内でライブを行い、スペシャルゲストの川中美幸(62)と共演した。

 板橋は3歳で緑内障になり視力を失ったが、15歳から始めた音楽活動が実を結び、現在は出身地の青森で1200人規模のコンサートを開くほど。昨年2月に川中の歌う「津軽さくら物語」を作曲するなど、作家としての活動も注目を集めている。

 この日のライブを終えた板橋は「美幸さんとのライブ成功しました。感謝しかありません。夢は紅白に出たいということと、全国を回ってたくさんの方に自分の歌を届けたいと思います。自分に障害がある中で、皆さんに与えられる勇気や希望があればうれしい」と今後に向けた思いを語った。

 一方の川中はジ・オリオンの音楽について「3人のトライアングルがますますはまってきている感じがする。(ライブは)笑いあり涙ありで楽しかった。人生ってやっぱり泣き笑いなんですよね。私もすごく元気をもらいました」と笑顔。板橋については「板ちゃんのおかげで(自身にも)新しい風が吹いてきている。すごい才能を持っていらっしゃるので、いい歌をどんどん作って欲しいと思います」とエールを送った。

 板橋も「期待に応えられるよう心を込めて頑張っていきたい」と意気込みを示した。