カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「万引き家族」の是枝裕和監督(56)が21日、都内で同作のティーチインイベントを行った。

 映画は前日20日に興収20億を超え、23日からは新宿バルト9での英語字幕版の上映も決まった。

 この日のイベントでは一足早く字幕版が上映され、外国人が多く集まった。海外のファンからの質問に、是枝監督は「キャストからの疑問を受けて生まれたシーンがあった」と明かしたが、すぐさま「そうやっていい絵が撮れたときがいちばん楽しい。キャストもスタッフも大変だと思うけど」と話して苦笑いした。

 この日は作品に出演した子役、佐々木みゆ(7)の誕生日だったため、「万引き家族」のキャストやスタッフで構成されるグループラインは大いに盛り上がったという。是枝監督は「チャンスがあるとそこ(ライン)に集まってくるのが、離れて暮らす家族みたいでいい。ずっと続くといいなと思っています」と穏やかな表情で話した。