欅坂46の関連グループ、けやき坂46が、今月20日にファーストアルバム「走り出す瞬間」でCDデビューした。けやき坂46と書いて「ひらがなけやき」と読む。

 欅坂46が平手友梨奈(16)らによるクールでかっこいいパフォーマンスが特長なのに対し、けやき坂46は見た人々を幸せにする「ハッピーオーラ」が特色だ。

 「ハッピーオーラ」の源は何なのか。加藤史帆(20)は、以前からグループのまとめ役で今月キャプテンに就任した佐々木久美(22)の名前をあげた。「久美が真のハッピーオーラの持ち主。ちょっとふざけた感じで『死ぬ気でやろうぜ!』って言って盛り上げてくれたりします」と明かした。

 一方、当の佐々木は「私は逆に、みんなが持っている雰囲気がハッピーオーラを作っていると思う」と話す。「本当にみんな仲が良くて、全員、自然と楽しくなっちゃうんですよ。私は朝が苦手なんですけど、楽屋でみんなの顔を見ると一気にすごく楽しくなってくる。みんなひらがなけやきが大好きなんです」と笑う。

 けやき坂46の仲の良さを象徴するような、印象的なシーンがある。今年2月、東京・日本武道館で行われたコンサート。アンコールで、初の単独アルバムの発売が発表された。16年5月に加入し、デビューを夢見ていた1期生11人は、そばにいたメンバー同士で抱き合い、身を寄せ合い、全員が号泣した。佐々木は「全員泣きましたね」、加藤も「みんな泣いたのって、すごいですよね」と振り返る。

 もちろん、佐々木久美と加藤史帆の「きくとし」コンビや、高本彩花(19)東村芽依(19)の「あやめい」コンビなど、ファンの間でもよく知られる仲良し2人組もあるが、加藤は「ファンの方々も、ちょっと勘違いしている部分があるんです」と言う。「確かによく一緒にいるコンビとかはあるんですけど、別にその子だけ仲がいいわけじゃなくて、本当に全員が仲がいいんですよ」。佐々木も「派閥みたいなものもないです」と言い切る。

 メンバーの仲の良さは、ライブパフォーマンスにも現れている。「NO WAR in the future」のサビでは、隣にいるメンバー同士で抱き合う振り付けもある。「ハッピーオーラ」の源は、仲の良さ。安直かもしれないが、シンプルで、一番大事なことなのかもしれない。