V6岡田准一(37)が、人気漫画を原作にした新作映画「ザ・ファブル」(江口カン監督、来年公開)で、初の殺し屋役に挑むことが22日、分かった。これまでさまざまなジャンルの作品で主演してきた岡田が、新たな挑戦をする。今月13日にクランクインしており、8月中旬に撮了する。

 岡田が演じるのは、超人的な戦闘能力を持ち、狙った標的を6秒以内に倒す天才的な殺し屋、通称ファブル。殺し屋の仕事をしすぎて世間離れしているため、1年間殺しを封印され、佐藤アキラという一般人として普通の生活を送る-という物語。原作は週刊ヤングマガジン連載中で、単行本累計200万部突破した人気漫画だ。

 岡田は「今回、初めて大人気漫画原作の映画化作品にチャレンジします。江口監督を信じて、キャスト、スタッフの皆さまと力を合わせて撮影に臨みたいと思います」とコメント。

 カリ、ジークンドー、USA修斗といった武術や格闘技のインストラクター資格を持っている岡田のアクションシーンは大きな見どころになる。「初の殺し屋役となりますが、殺してはいけないという設定の中でのアクションを全力で楽しみたいです」と話している。倉庫を改造した巨大セットで、武器を使わずに、1人で数十人の敵を倒す場面もある。

 海外からアクションスタッフを招いて撮影するそうで、製作、配給の松竹は「世界水準の度肝を抜くアクションシーンを目指す」としている。

 岡田はジャニーズタレントの枠を超え、俳優として映画界で高い評価を得ている。サスペンス、ヒューマンドラマ、歴史もの、アクションなど幅広いジャンルの作品で主演を務めてきた。来年公開の映画「来る」(中島哲也監督)では初のホラー映画に挑むことが発表された。「ザ・ファブル」で俳優としての幅をさらに広げていくことになりそうだ。

 共演には木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、安田顕、佐藤浩市らがそろった。

 ◆ザ・ファブル 寓話(ぐうわ)を意味する通称を持った殺し屋ファブル(岡田)は、圧倒的な力と的確な腕を持っているが、ボス(佐藤)から1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人として生活を送ることを命じられる。ファブルは、アキラという偽名を与えられ、妹設定のヨウコ(木村)と普通の生活を始める。初めて会う一般女性のミサキ(山本)が事件に巻き込まれ、再び裏社会に乗り込む。