フジテレビの宮内正喜社長(74)は6日の定例会見で、オウム真理教の松本智津夫死刑囚(63=教祖名麻原彰晃)らの死刑執行を受けて「一連の事件は日本の犯罪史上、最悪のテロ事件。メディアの対応力が問われた事件だった。これからも真摯(しんし)に取り組むことを再認識した」。岸本一朗専務は「日本史上最悪。世界を震撼(しんかん)させた事件。今後も含めて検証、報道していきたい」と話した。

 昨年6月の就任から1年を振り返り、宮内社長は「就任早々、全社員に対して非常事態宣言をして、現場にきめ細かく足を運ぶようにした。いろいろな現場に立ち会い、社員の熱気に触れて、まだまだポテンシャルがあることが分かった。(フジテレビは)必ず復活すると確信できた」と話した。

 「変える、変わる、もっと変える、もっと変わる」をテーマに掲げて、構造改革を進め6期ぶりに減益から脱却した。就任時に昨年10月、今年4月、10月の3回の改編をセットにして、低迷脱却の道筋をつけると話していた。「社員の意識が変わった。編成主導を徹底して、少しずつ変わってきている」と自信を見せた。

 フジテレビ本社のあるお台場地区が中心となる、東京五輪まで、あと2年を切った。宮内社長は「六本木(テレビ朝日)、汐留(日本テレビ)、赤坂(TBS)でもない、お台場に日本はもとより、世界中の熱い視線が注がれる。こういった状況を追い風に、全社一丸になっていく」と話した。