俳優坂上忍(51)が、MCを務めるフジテレビ系「直撃! シンソウ坂上」(木曜午後9時)の14日放送で、歌手の故美空ひばりさんの実像に迫る。ひばりさんは、89年6月24日、平成最初の年に52歳で亡くなった。

坂上は、ひばりさんの息子でひばりプロダクション社長の加藤和也氏(47)に直撃インタビュー。ひばりさんの妹の佐藤勢津子さんや、親友だった中村メイコ(84)のインタビューも交え、超秘蔵映像と共にひばりさんの華やかな人生の裏側、知られざる彼女の素顔を伝える。

坂上は、ひばりさんが生前に暮らしていた東京・青葉台の邸宅を訪れる。和也氏に敷地200坪という豪邸を案内され、生前のひばりさんがプライベートな時間を過ごしたリビングでインタビューした。ひばりさんは「悲しき口笛」(49年)や「リンゴ追分」(52年)などで大ヒットを飛ばし、54年(昭29)に17歳でNHK「紅白歌合戦」に出場して「ひばりのマドロスさん」を歌った。スターになったひばりさんの陰には、プロデューサーでもあった母・喜美枝さんの存在があった。和也氏は「一心同体という言葉がぴったり」と振り返る。あまりにも早くスターとなったため、周囲の反感を買うこともあったという。喜美枝さんとひばりさんが親子そろって出演し、当時のつらい思いを語った貴重な映像を紹介する。

62年に、ひばりさんは俳優小林旭(79)と結婚した。しかし、わずか1年7カ月後に、籍を入れないまま離婚を発表することになった。これまで語られることのなかった、ひばりさんの結婚と離婚の真相について、和也氏、そして妹の勢津子さんが包み隠さずに語り尽くす。さらに、ひばりさんの弟・哲也さんの息子だった和也氏を養子として迎えたひばりさんの決断など、「歌手・美空ひばり」ではなく「人間・美空ひばり」の足跡について、ひばりさん一家のプライベート映像を交え迫る。和也氏の小学校卒業時の謝恩会に出席したひばりさんの秘蔵映像には、「歌謡界の女王」と称されたひばりさんとは想像もつかないような姿が記録されている。

ひばりさんは両足の「大腿(だいたい)骨頭壊死(えし)症」という病に侵されて、3カ月以上の入院生活を強いられ、メディアからは引退説まで飛び出した。だが、退院から8カ月後の88年4月に東京ドームのこけら落としとなるコンサート「不死鳥/美空ひばりinTOKYODOME翔ぶ!!新しき空に向かって」を開催。5万5000人を熱狂させた伝説のコンサートの壮絶な裏側が明かされる。コンサートから1年後の89年、ひばりさんは肺の組織が損傷し呼吸困難に陥る「間質性肺炎」を患い、再入院することに。17歳でひばりさんの最期をみとった和也氏は、病室でのひばりさんの様子、そしてひばりさんが最後にのこした言葉を語る。さらに、亡くなる1カ月前にひばりさんからもらった手紙を公開する。