女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の25日に放送された第22回の平均視聴率が22・7%(関東地区)だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつの演技に倉田先生(柄本佑)は「魂が見えてこない」と何度もダメ出しをする。天陽(吉沢亮)が「魂なんか作れませんよ」と反発する。すると、倉田は「彼はよく分かっている。俺の言いたいことは彼と同じようなこと。役の魂は1人1人の中にしか存在しない。自分の魂を使って演じるしかない。なつは自分の魂を動かしていない。まねしているだけ。なつらしく、魂を見せるしかない」と語る。なつたちの稽古は白熱する。なつは自分の感情を使って芝居をし、涙を流す。

一方なつは、演劇を見に来た人に、牛乳を飲んでもらうなど十勝の酪農をアピールしたいと富士子にいう。それを聞いた富士子は、菓子屋雪月の妙子(仙道敦子)に牛乳を使った菓子ができないかと相談する。「なつを応援したい」と語る。