俳優宝田明(85)が5日、東京・新宿のゴジラ・ストアTokyoで、「ゴジラ&宝田明」65周年記念イベントに出席した。

今年、芸能生活65周年の宝田は1954年公開の映画「ゴジラ」シリーズ第1作目に主演、同級生でもある。出演時のことを「私にとっては夢にまで見た主役の座でした。台本をもらって、撮影から渋谷での劇場公開まで、すべてを鮮明に覚えている」と感慨深げに話した。

ゴジラは09年にハリウッド殿堂入りを果たしている。「三船(敏郎)に先んじて殿堂入りしやがって、何とも生意気な野郎ですけども」と憎まれ口をたたきつつも、「私は同期生かと思っていたけど、今やはるか天空高く舞い上がる天上人で、雲上人です。でもそれもうれしい限りです」と語った。

ゴジラが世界中で愛される理由。それは「単なる破壊者では終わらなかったこと」とした。制作の根底には、核廃絶のメッセージを訴えられるのは世界唯一の被爆国である日本という狙いがあった。「スタッフ、キャストの全てがそこに向き合って生活してきたというのが支持された」と語った。

ゴジラシリーズでは6作に出演している。第1作目はモノクロ作品だったが、「まるでレンブラントの絵を感じさせる映像だった」とした。そして先月、最新作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が公開された。「65年に渡って愛してくださるみなさん、東宝に成り代わって厚く御礼申し上げます。ゴジラは僕より20歳年下ですが、彼は世界に知られ、大いに羽ばたいて頂き、天高く、品良く、凜(りん)とした存在であって欲しいと思います。ゴジラよ永遠なれ!」とエールを送った。

この日は宝田がプロデュースし、65体限定の「南部鉄瓶ゴジラ」(100万円税別)もお披露目した。「記念に何か残したいと思って企画から1年。制作に3カ月かかった。大変レアでここ(鼻)からピューとお湯が出ます」と説明した。重さ7kgの南部鉄瓶ゴジラの頭部を持ち上げ、健在ぶりも見せつけた。