春風亭昇太(59)が27日、落語芸術協会の新会長に決まり、都内で会見を行った。この日、都内で総会、理事会が行われ、昇太の会長就任が決まった。18年7月に桂歌丸会長が亡くなってから会長は空席だった。副会長に8代目春風亭柳橋(63)、会長代行兼副会長の三遊亭小遊三(72)は理事を退任し参事となった。

6代目春風亭柳橋、5代目古今亭今輔、4代目桂米丸、10代目桂文治、歌丸に続き、6代目会長となる昇太は「会長職がどんなものかこれから分かってくる。落語界はいい時代で、私が入った時を比べると夢のような状態。ますますより多くの人に楽しんでもらいたい」。副会長の柳橋は「昇太会長の初めての女房役になりたい」と話した。

約200人の会員のトップに立つが、「歴代会長は重々しい感じで、僕みたいな薄っぺら人間がなっていいのか。実は小遊三さんに1期だけでも会長をやって欲しかったけれど、『具合が悪い』『楽をさせて欲しい』と断られた」。入門時にはまったく思わなかった会長就任にも「僕は5番手、6番手がいい。3位以内ではなく、6位入賞がいい。ここに来て、会長になったのも、タイミングという気がします」。