先行く同期に「食らいついた」乃木坂梅澤美波の成長

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

梅澤美波(21)は、乃木坂46の層の厚さを象徴するメンバーの1人だ。もちろん本人の努力のたまものだが、加入4周年を目前に控え、確実に中心メンバーの1人になりつつある。

16年9月加入の3期生。オーディションの応募総数4万8986人は、単独グループでは異例の数字だった。倍率4000倍以上の狭き門をくぐり抜けた12人は、まさにアイドル界の精鋭ぞろいだった。

最終オーディション当日、日刊スポーツ含め、ファッション誌や漫画誌、アイドル誌など20媒体がそれぞれメンバー1人を選んで特別賞を贈る企画が行われた。最多5媒体から賞を受けた大園桃子(20)はじめ、山下美月(21)久保史緒里(19)が4媒体、与田祐希(20)が3媒体から選ばれる中、梅澤に賞を贈った媒体はなかった。

加入後、しばらくは大園、山下、久保、与田が3期生の中心として表に立つ機会が増えた。4人は一部ファンから「四天王」とも呼ばれた。4人だけでCMや雑誌の撮影や、テレビ番組など外部の仕事に参加することも多かった。17年8月発売のシングル「逃げ水」では、大園と与田がダブルセンターに抜てきされた。

同期に水をあけられた形となったが、梅澤は腐らなかった。当時の心境について聞かれると、「何とか食らいついて、頑張らなきゃと思っていました」と笑う。真面目な性格で徐々に3期生のまとめ役となり、握手会などでの誠実な受け答えや、人柄の良さも手伝って、人気を獲得していった。大園、与田から1年遅れとなる18年8月のシングル「ジコチューで行こう!」で、初の選抜入りを果たした。

グループ最長身の170センチのスタイルを生かし、ファッション誌「with」の専属モデルにも起用された。先輩メンバーとのコミュニケーションも増え、後輩の4期生も加入。若手全体を引っ張る頼もしい存在となった。5月に行われた「乃木坂46時間TV」のオンライン会見では、キャプテン秋元真夏(26)とともに司会を任された。初の写真集の発売(9月29日)も決まった。

乃木坂46の3期生は、もともとタレントぞろいと言われている。大園、山下、久保、与田も含め、他の3期生たちもそれぞれの個性を生かし、活躍を続けており、今やグループトップクラスの人気を誇るメンバーもいる。中でも特に梅澤の成長は、グループ全体の底上げにつながったと言えそうだ。

キャプテン秋元からは「ライブでのやりとりとか見ていて、個人的にもすごく信頼できる後輩の1人」と言われている。8月21日に結成9周年を迎える乃木坂46の中で、次世代を支える若手の中心として、さらなる活躍が期待されている。【横山慧】