宝塚歌劇団は15日、8月31日までの上演中止を発表した兵庫・宝塚大劇場の花組公演出演者から、新たに1人、PCR検査で新型コロナウイルス陽性が確認されたと発表した。これまで花組公演からは出演者、スタッフをあわせ12人に感染者が確認されており、全13人になった。

劇団によると、今回、陽性が判明した出演者は、8月3日に劇団で実施したPCR検査では陰性(5日に判明)だったが、自宅待機中の11日に味覚異常を感じ、12日に自主的なPCR検査を受検。14日に陽性が判明した。同出演者は軽症で、これまでの12人についても全員軽症、重症化している者はいないという。

花組公演をめぐっては、7月17日に宝塚歌劇として宝塚大劇場で約4カ月ぶりに再開したが、8月2日に体調不良者が出て上演中止。その後、陽性者が全12人判明し、兵庫県から「クラスターが発生した」と判断されていた。

花組公演については当初の「16日まで中止」から「8月31日まで中止」がすでに発表されており、4日予定で代替日程が検討されていた新人公演についても取りやめが決まっている。

花組の出演者らは現在、自宅待機中。劇団は今後について「保健所のご指導を仰ぎながら、必要な措置を行うとともに、公演の再開に向けて、お客様及び公演関係者の安全、安心を最優先に考え、新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するために必要な対応を行ってまいります」としている。