吉本新喜劇のチャーリー浜さんが4月18日に呼吸不全、誤嚥(ごえん)性肺炎のため、大阪市内の病院で亡くなっていたことが21日、分かった。78歳。チャーリーさんは、厳しい先輩として知られながらも、「師匠」と呼ばれることを嫌った。往年を知る吉本新喜劇の元座長、辻本茂雄(56)も、ありし日をしのんだ。

競輪選手を目指したが、けがで断念。お笑いの道に進んだ辻本は、チャーリーさんを「優しく、紳士な先輩でした」と語った。

「チャーリーさんには結婚する前から妻と一緒に食事に連れて行っていただきました。会うたびに嫁の名前を言って『元気にしてんのかぁ?』って優しい声を掛けてくれました。いつも紳士で優しい先輩でした」

ただし、そんなチャーリーさんも、ある瞬間に一変する。それが「師匠」との呼び声だった。

「でも、師匠を付けて呼ぶと、紳士から豹変(ひょうへん)して『師匠言うなぁ!』と、100メートル先まで聞こえるくらいの声でキレられました」と言う。堅苦しさを嫌ったのか、チャーリーさんはこう呼ばれると怒った。

私生活でも結婚、離婚を繰り返し、辻本は「4回も結婚したプレーボーイの憧れの先輩でした」としのんでいた。