RADWIMPSのボーカル野田洋次郎(36)が、大規模野外フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2021」の中止発表を受け、「『ふざけんな』という気持ちです」と率直な思いを吐露した。

野田は8日、同フェスの中止についての思いをつづった長文をツイッターにアップ。「ここ連日五輪までのカウントダウンが報道され、海外からも選手団や関係者が訪れ、着々と準備が進められる中なんとも言えない気持ちになります。有観客、無観客に関わらず五輪開催による感染者数の増加はすでにたくさんの専門家の意見でも明らかな中、開催は既定路線として進みました。その裏でこういった国内の産業やイベントが犠牲を払う図式にやりきれない思いです」とし、「5万人以上といわれる外国人を受け入れる五輪開催は許され、感染対策など1年以上かけ準備してきた国内のイベントを中止させる決断を受け入れなければいけないのでしょうか」と、開催が進められている東京オリンピック・パラリンピックを引き合いに出して疑問を投げかけた。

「せめてフェス開催まであと1カ月あった中、五輪同様最後まで開催を前提にあらゆる準備をする機会を与えてほしかったです。五輪中、五輪後のイベント開催の中止を今要請するというのは、あまりに横暴に感じます。極めて個人的な想いとしては『ふざけんな』という気持ちです」と続けた。

「僕は五輪に対して反対の立場ではありません。安全に無事開催されることを願っています」とした上で、「ここまで明らかで大きな矛盾の上で、僕たちはどう生きたらいいのでしょうか。いい加減『違う』ことは『違う』と声をあげていい時だと思います」とした。

同フェスは8月に茨城・国営ひたち海浜公園で予定されていた。事務局は7日、公式サイトで開催中止を発表。茨城県医師会および県下26の医師会等から中止を要請されたことや、仮に開催する場合でも、さらなる入場制限措置、参加者の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すことを要請されたと説明。要請を実施する場合、先行受け付けの中から多くの落選通知を出さざるを得ないことや、参加者の宿泊や移動までを管理することは実質的に困難であることなどを中止理由として説明した。