日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が24日午後、自身のYouTubeチャンネルで「前澤サンタからのプレゼント」と題した動画を配信し、日本全国に604カ所ある児童養護施設に望遠鏡を1台ずつ贈ると発表した。
前澤氏はISS滞在時に撮影した動画の中で、サンタクロースの格好になって無重力空間を舞った。そして「サンタクロースの季節が来ました。クリスマスです。(ISS内の)USモジュールのキューポラから、地球の子どもたちを見ております。日本という小さな小さな島国で暮らす子どもたちにこれからプレゼントを届けようと思って」と笑顔で語った。
前澤氏は20年12月に「#前澤サンタ」という企画を行った。2万4908人の子供たち(19年3月末現在、厚労省調べ)が暮らす、全国605カ所の児童養護施設の施設長または代表職員に対し、子ども達にクリスマスプレゼントを贈ると呼びかけた。内容は、子供1人あたり3000円(税込み)以内の商品1点という条件で、Amazonの欲しいものリストのURLと指定の情報を応募フォームに記載すれば、確認が取れ次第、クリスマスプレゼントが養護施設の子供達に届くというものだった。前澤氏は「(連絡がついた)349カ所のお子さん達、1人1人にプレゼントを渡しました。1人あたり3000円の中で、好きなものをサンタさんから贈るよと好きなものを聞いて、皆さんが、これが好きと言ったものを私、サンタクロースが届けさせて頂きました」と振り返った。
第2弾となる今回は、前澤氏が8日にロシアの宇宙船ソユーズに乗ってISSに向かい、20日にカザフスタンに帰還するまで12日間、宇宙に滞在したことを受けて、望遠鏡を贈ることにしたという。同氏は「せっかく宇宙からお届けするということで、宇宙とお子さん達、お子さん達から見た宇宙が、もっと、もっと近くなればいいということで望遠鏡を1台、1台プレゼントしたいと思います」と笑みを浮かべた。
第1弾から1年が経過した児童養護施設の現状について、前澤氏は「現在、日本に604カ所ありまして約2万5000人のお子さん達が暮らしています。その、ほとんどのお子さんが、ご両親がいなかったり、事情があって親元で暮らせないですとか、そういうお子さん達が暮らしています」と説明した。
その上で「もう604カ所、全ての児童養護施設さんに望遠鏡を贈る準備は出来ていますので、お申し込み頂くだけです。(YouTubeチャンネルの)詳細欄から欲しいよとお申し込みいただきますと、1台、1台お届けしたいと思います」と語った。詳細欄には、児童養護施設担当者向けの応募フォームのアドレスが記されており、締め切りは30日正午とした。前澤氏は「施設内に、ぜひ望遠鏡を置いていただいて、何かことあるごとに、お子さんが宇宙と近づくチャンス、夢を持つチャンス、ロマンを持つきっかけに使っていただければと思います」と熱っぽく呼びかけた。
前澤氏は、8日午後12時38分(日本時間同4時38分)に、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズMS-20に乗り込み、同行した関連会社役員の平野陽三氏(36)とともにISS内に入った。日本人の商業宇宙飛行は、元TBS記者の秋山豊寛氏以来31年ぶりで、ISSに滞在した初の日本人の民間人となった。ISSには12日間滞在し、20日にソユーズに搭乗して地球に帰還し、同午後12時13分に帰還モジュールでカザフスタンの平原に着陸した。22日にモスクワで会見を行った上で翌23日に帰国。同午後3時17分、ツイッターで
「ただいま日本。宇宙から帰っても14日間の自主隔離します」(コメントは全て原文のまま)
と、新型コロナウイルス感染症の水際対策措置として行われている自主隔離を行う旨含め、帰国を報告した。



