第94回アカデミー賞の授賞式が28日(現地時間27日)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われる。今回は、濱口竜介監督(43)の「ドライブ・マイ・カー」が作品賞、脚色賞(共同脚本の大江崇允氏も)、監督賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートされており、注目を集めている。
作品賞と脚色賞へのノミネートは邦画初。監督賞は66年に勅使河原宏監督が「砂の女」で、86年に黒澤明監督が「乱」でノミネートされているが、受賞はならず、濱口監督が受賞すれば日本人初の快挙となる。
国際長編映画賞(旧・外国語映画賞、名誉賞)はこれまでに邦画16作品がノミネートされ、52年「羅生門」(黒澤明監督)、55年「地獄門」(衣笠貞之介監督)、56年「宮本武蔵」(稲垣浩監督)、09年「おくりびと」(滝田洋二郎監督)の4作品が受賞している。
「ドライブ・マイ・カー」は昨年7月のカンヌ国際映画祭で邦画初の脚本賞を受賞したのを皮切りに、同12月のロサンゼルス映画批評家協会賞では作品賞と脚本賞を受賞。今年1月には、全米映画批評家協会賞で、作品賞、監督賞、脚本賞と、西島秀俊(50)がアジア人として初の主演男優賞に輝いた。さらにゴールデングローブ賞でも「鍵」(市川崑監督)以来62年ぶりの非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞している。
海外でも高い評価を得ている同作。4部門のオスカーなるか、期待が高まっている。
◆「ドライブ・マイ・カー」 舞台俳優で演出家の家福(かふく)悠介(西島秀俊)は満ち足りた日々を送っていたが、脚本家の妻音(霧島れいか)が、ある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。2年後、喪失感を抱えた家福は演劇祭の演出のために向かった広島で、寡黙な専属ドライバー渡利みさき(三浦透子)と出会う。1度は拒否するも受け入れて、ともに過ごす中で、それまで目を背けていた、あることに気づかされていく。濱口監督が村上春樹氏の同名小説を含む3本の短編を投影し、長編映画の脚本を書き上げた。



