NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第111話が7日に放送された。

※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、岡山の偕行社で行われた「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」にひなた(川栄李奈)はアニー(森山良子)を背負って連れてくる。るい(深津絵里)は「オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリート」を歌う。トランペットは、トミー(早乙女太一)がササプロで録った昔の錠一郎(オダギリジョー)の音源を妻・奈々(佐々木希)に探してもらったことを明かす。ピアノは錠一郎が弾く。

そのとき、アニーが会場に来る。るいは驚き、一瞬、歌うのをやめたが、万感の思いで歌いきる。その後、るいはアニー=母・安子を抱きしめる。そして「I love you」と言う。フェスティバルは大盛り上がりの中で終演を迎える。錠一郎は「るいを産んでくれてありがとうございます」とアニーに話す。桃太郎(青木柚)もあいさつし、ひなたとるいは聖夜の奇跡を喜ぶ。アニーと一家で語り合い、娘と母のわだかまりは消えていった。

年が明けて映画「サムライ・ベースボール」が公開され、大ヒットした。再び来日したアニーは雉真勇(目黒祐樹)に会う。そして米国での生活を振り返る。ロバート(村雨辰剛)とその家族が支えてくれていた。アニー・ヒラカワは名字は英語講座の平川講師からもらい、アニーは勇が子どものころに呼んでいた「あんこ(安子)」に由来したものだったことを明かす。

るいが子どものころ、安子に言った「I hate you」が母と娘の行き違いの原因となったが、それが「I love you」の愛の言葉となった。るいを演じた深津絵里の「サニーサイド」の歌声、トミーの粋な行動、錠一郎の安子への言葉にSNSが感動した。

安子と錠一郎の会話で、昭和23年、この日と同じ場所での進駐軍のクリスマスパーティーで、安子と少年の錠一郎がともに定一(世良公則2役)の「サニーサイド」を聴いていたことも2人の間で確認された。今まで出てこなかった、安子の米国での生活も明らかになった。

「カムカム」最大のテーマの1つだった3世代にわたる母と娘の愛が描かれた。ツイッターでは「涙腺崩壊」「今日が最終回か????ってくらい大団円だった」とコメントが並んだ。8日に最終回を迎え、家族の100年の物語は2025年、るい、安子、ひなたのその後が描かれると思われる。

ただ、SNSなどでこれまで盛り上がっていたのが「たちばなのおはぎ」と「きぬちゃん」の話題だ。

第110話で、ツイッターでは「たちばなのおはぎ」がトレンド入り。演奏前、クリーニング店の竹村和子(濱田マリ)がおはぎを食べ「うん、おいしいわ~」と言う。健一(世良公則)は「横須賀におった時からの気に入りの店じゃ。今日のスポンサーにもなってくれた」「岡山の百貨店にも入っているんですよ」と説明した。第96話では「たちばなのおはぎ」と「おはぎの包み紙」がツイッターのトレンド入りし、おはぎの謎が話題となっていた。

豆腐店のきぬ(小野花梨)は岡山での安子の親友で豆腐店の娘。戦後も家族で豆腐店を営み、店を空襲で失った安子がおはぎを売れるように店舗の一角を貸した。何かと味方になっていた。るい編、ひなた編には登場していない。第98話でるいは勇(目黒祐樹)に「お母さん(安子)の居場所に心当たりある?」と聞く。勇は「姉さんが親しゅうしよったのは、水田屋豆腐のきぬじゃけど、旦那さんの里へ一家で帰ることになった」と話していた。ネットではきぬちゃんファンは多く、再登場を願う声があった。一時はアニー・ヒラカワ=きぬちゃんを予想する意見もあった。

残り1話。「その後が描かれなくても、それはそれでいい」などという声もツイッターにはある。「おはぎの謎」と「きぬちゃん」の話は出てくるのか? 注目される。