是枝裕和監督(60)が13日、都内で第75回カンヌ映画祭でソン・ガンホ(55)が韓国人俳優初の男優賞を受賞した韓国映画「ベイビー・ブローカー」(24日公開)の凱旋(がいせん)会見を開いた。同監督は、ソン・ガンホが最終盤の編集まで編集室に入ってきて、意見を提示してきたと明かし、それが「助けになった」と振り返った。
是枝監督は、司会の笠井信輔アナウンサーからソン・ガンホの人柄を聞かれると「楽しい人。その場にいると、みんなニコニコしちゃう…なかなか、いない」と笑みを浮かべた。カンヌでの会見でも、ソン・ガンホが編集を見てほぼ毎日、意見を提示してきたと語ったが「基本、全て褒めてくれる。でも『僕のせりふだけ、もう2つ前のシーンが…。最終的判断は監督に任せるけども、ぜひ比べて欲しい』と毎日、やってくれた。そこは、助かった」と振り返った。
その上で「彼は、テイクごとに(芝居が)違うので言葉で分からない部分…ニュアンスでは分かるけど。自分の、お芝居に対する基準が高く、それをクランクアップまで貫いてくれた」とソン・ガンホのこだわりぶりを披露。そして「クランクアップ2日前など、最後の仕上げのダビングルームに来て『編集で、僕のせりふを途中で切った方が、余韻が残ると思うから…間に合えば、そこは確認してくれ』と言われ。切って良かった」と振り返った。その上で「最後の最後まで一緒に走ってくれた」とソン・ガンホに感謝した。
笠井アナから「日本の俳優さんからも、同じようにダビングルームに入って来られたいか?」と聞かれると「人によるかな、そこは」と言い、笑った。



