竹内涼真が主演するテレビ朝日系連続ドラマ「六本木クラス」(木曜午後9時、初回は10分拡大)の第1話が7日に放送され、平均世帯視聴率が9・6%(関東地区)だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は5・2%だった。

自身を絶望の淵に追いやった巨大飲食産業「長屋ホールディングス」の会長・長屋茂(香川照之)に報復を誓った宮部新(竹内)が、六本木に居酒屋「二代目みやべ」を開店、店のスタッフと共に飲食業界のトップを目指す物語。韓国で大ブームとなり日本でも話題を呼んだ「梨泰院クラス」のリメーク作品。

第1話は…。

06年秋。父子家庭で育った高校生の宮部新(竹内)は、愛想はないが真っすぐな性格に育ち、父・信二(光石研)からの教えである「信念を持って生きろ」という言葉を胸に、警察官になることを夢見て暮らしていた。

ある日、信二が本社へ栄転することに伴って新は転校することに。その前日、これまで信二が何かと気にかけていた養護施設に一緒に向かった新は、信二が娘のようにかわいがる楠木優香(新木優子)を紹介されるがそっけない態度をとってしまう。

そして迎えた転校初日。クラスに案内された新は、偶然にも優香の隣の席に。気まずさを感じていると、突然、教室である事件が発生した。クラスメートの桐野雄大(矢本悠馬)が長屋龍河(早乙女太一)に使い走りにされた上、執拗(しつよう)ないじめを受けるのだが、生徒だけでなく先生までも見て見ぬふりだった。実は、龍河は新の父が勤める「長屋ホールディングス」の会長・長屋茂の長男。学校にも莫大(ばくだい)な寄付をしている父の権力を振りかざして傍若無人に振る舞っていたのだ。居ても立ってもいられなくなった新は、優香の制止を振り切って龍河の顔を殴ってしまう。

連絡を受けて学校にやって来た茂と信二を前に、茂の顔色をうかがう校長は新を退学処分にすると告げるが、茂は土下座をして謝れば許すと言い出す。しかし、父の教えを大切にする新は拒否。信二はそんな息子を誇らしいと言い、自身は長屋ホールディングスを辞め、新も退学することに。

父を巻き込んでしまったことに申し訳なさを感じる新に、信二は「これからも信念を貫け」と言葉をかけ、父子で心機一転、前を向いて動きだすことを決意するのだが…。