俳優松山ケンイチ(37)が30日、都内で、主演映画「川っぺりムコリッタ」(荻上直子監督、9月16日公開)の上映会に出席した。おいしい食とささやかな幸せがテーマの作品で、富山市で撮影された。
塩辛工場で働く主人公を演じた松山は、一番好きなごはんのおともを聞かれると「イカの黒作り」と回答。撮影で出会ったそうで、「イカの塩辛は食わず嫌いで食べなかったんですが、撮影で大好きになって、今もお取り寄せしたりしてます」と話した。
松山のキャスティングについて、荻上監督は「17年に脚本を書き上げた後、イタリアのウディネ(映画祭)に行ったら、目の前に松山さんが座っていらした。これは運命だと思って、帰国したら脚本を読んでもらってオファーしようと思いました」と話した。
松山は「ウディネで初めて会った時、めっちゃくちゃお酒飲んでらっしゃったんですけど、今回の現場でも、(ビールを飲むシーンで)『ビールもっとうまくないですか? もう1回』というのがありました。演技は事細かに演出されなかったけど、口の中に入るものにはこだわりがある方だなと思いました」と、「かもめ食堂」などで知られる監督らしさを明かした。
松山は演じた役柄について、「生きててもしょうがないと思って生きてる。でもご飯食べたらおいしいし、喜びがある。そこに気付いてない」と説明。周囲の人々との関わりで小さな幸せや喜びに気付いていく様子に「僕自身にもそういうことがある。気付いていなかった部分や、周囲をよく見回してみると新しい発見があるのではと思います」と呼び掛けた。
ほか、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆が出席。



