東京・国立劇場の建て替えに伴い、9月から14カ月間にわたり「初代国立劇場 さよなら公演」が行われる。3日から小劇場で開幕する文楽公演に出演する4人の人間国宝が1日、取材会を行った。

太夫(語り)の豊竹咲太夫は「こけら落としの時に、咲太夫を襲名した。国立劇場に育てていただいた」と思い出を語った。29年に開場予定の新劇場への期待を聞かれると「文楽の息吹を感じられる新作ができることを考えてもらえれば。もちろん古典もやれて、新作も」と話した。

三味線の鶴澤清治は「(文楽公演を行う)小劇場は非常にやりやすい劇場で、音の響きが好き。近いものにしてもらえるとありがたい」、人形遣いの吉田和生、桐竹勘十郎は観客との触れ合いが可能な劇場を期待した。

建て替え中の文楽公演は、北千住のシアター1010(せんじゅ)などで上演されることが検討されているという。

9月文楽公演は、第1部「碁太平記白石噺 田植の段、逆井村の段」、第2部「寿柱立万歳」「碁太平記白石噺 浅草雷門の段、新吉原揚屋の段」、第3部「奥州安達原」。

さよなら公演は来年10月まで、歌舞伎、文楽、舞踊など各種公演が行われる予定。