深田晃司監督(42)が28日、都内で、「東京国際映画祭 黒澤明賞授賞式」に登壇し、受賞への思い、映画界への思いを提言した。

深田監督は若手映画監督として作品性が優れており、映画製作以外での精力的な活動も評価。最新作「LOVE LIFE」(22年公開)もヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選出された。

深田監督は「イニャリトゥ監督と同じ名前の賞をいただけて誇りに思います。黒澤監督は及ぶことが出来ない存在ですので、今後も頑張っていきたい」と、同席したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の名をあげてあいさつした。

10代の頃から映画に没頭したという深田監督は「好きになり始めたときから黒澤監督作品を16ミリフィルムで見て、本当に面白くて、生まれる前の昔の映画も見てきました」と語った。

深田監督は現在の映画界へ「黒澤監督の全盛期はスタッフも俳優も監督も安定した雇用で優れた映画を量産していました。今は非常に不安的で、精神的に大きなストレスを抱える彼らがコロナ禍で仕事を失うこともある中、芸術に関わる心のケアが非常に大事になってくる」と提言。

賞金の使い道についても「ハラスメント問題もクローズアップされている。映画作りだけではなく、芸能技術者協の心の相談窓口に寄付したい」と話した。

同賞は14年ぶりに復活。授賞式には選考委員の女優原田美枝子らも出席した。