7人組女性アイドルグループ、FRUITS ZIPPERが12日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで初の東名阪ツアー「1st One Man Tour 2023 -WINTER-“BE AT THE HEART”」の千秋楽公演を行った。
アンコールでは4月5日に台湾での単独公演開催、デビュー1周年イベントとして5月4日に東京・豊洲PIT、同26日に大阪・なんばHatchでワンマンライブを開催することも発表した。
TikTok再生回数が6億回を超えるなどして話題となった昨年4月リリースのセカンドシングル「わたしの一番かわいいところ」をはじめ、同曲と同じヤマモトショウ氏作詞作曲のバレンタインをテーマにした「ハピチョコ」や「ずっと、ずっと、ずっと!」、この日初披露の「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」など新曲4つを含む全14曲を披露した。デビュー約10カ月ながらツアー5公演は全て完売。この日もグループ最大規模となる約2000人の客席が、きらめくサイリウムで埋まった。
メンバーの鎮西寿々歌はステージからの光景に「出てきた瞬間泣きそうです」と語り「LINE CUBE SHIBUYAでこんなにいっぱいの景色が見れて本当にうれしいです。ありがとうございます」とあいさつした。
今回の東名阪ツアーは2月3日の名古屋公演を皮切りに、同5日に大阪、同9日からは東京で男性限定、同10日は女性限定で公演を行っていた。終盤には各メンバーそれぞれがツアーを振り返り、ファンへのメッセージを送った。
櫻井優衣は「人生で初めての東名阪ツアーで、こんなに大きな会場でやらせていただけていることが本当にうれしいです。夢のような景色だなと思いながらステージに立っていました」と語った。別グループ含め今年でアイドル活動が10年目を迎えることにも触れ「1回アイドルを絶対やらないって決めていた時があって、向いていないかなって思っていたんですけど、でも『戻ってきて良かったな』とみんなが思わせてくれて本当にありがとうございます」と感謝も口にした。
この日は両親もライブ会場に足を運んでおり、ちょうど父の誕生日でもあったことも明かした。「アイドル10年目になって、つらいことも両親、家族、たくさんあったと思うんですけど、こんなすてきな景色を見せることができて、本当によかったなと思います」。今後についても「この景色を忘れないで、初心を忘れないで頑張りたいなと思います」と決意を込めた。
早瀬ノエルはデビュー時の5曲に次ぐ、新曲4曲を披露した点に触れ「スケジュールも詰め詰めで大変だったんですけど、みなさんの知らないところで準備していました」と振り返った。「こうやってみんなが楽しんでいる姿を見て、こんなにすてきな会場で応援してくれているのを見ると頑張ってよかったなと思います。本当にありがとうございました」。
真中まなは「今まで自分が好きで大切にしていること、のめり込んでいるものをみせたりすることは得意じゃなかったんですけど」と言葉を詰まらせ「自分がのめり込んでいて、一緒にしているものを一緒に愛してくれる、大切にしてくれる方が増えていることを実感しています」と話した。同公演で初めて足を運んだファンへの感謝も口にし「私たちのことを広めようとして投稿してくれたり、ひとつひとつがありがたかったです。この幸せをいつまでも続けていきたいなと。これをみなさんに返していきたいと思っているので、一生応援していて良かったなと思ってもらえるアイドルグループでいられるようにします。よろしくお願いします」と意気込んだ。
月足天音は会場を見渡しながら「こうやってみなさんがサイリウムを持って、応援してくださって本当に幸せです」とあいさつ。以前所属していたHKT48を卒業後、3年が経過したことにも触れ「その時はアイドルとは離れて活動していくと発表したんですけど、こういった景色を毎回見る度にもう1度アイドルをやってよかったなって毎回思っています。いつもありがとうございます」と涙ながらに語った。
松本かれんは名古屋、大阪をめぐったツアーを振り返り「遠くから来てくれる人や地方のライブで待ってくれている人がいっぱいいて、みんなが『かれんたんがいるから頑張れるよ』とか『いつもありがとう』と言ってくれていました」と感謝。その上で「これからも一緒に頑張ろうと思ってもらえるように頑張りたいなと思います。ありがとうございました」と力を込めた。
仲川瑠夏はツアー中にファンからもらった手紙について語った。「読んでいたら『心の元気と勇気をもらった』『毎日、夢とかがなかったけど、FRUITS ZIPPERに出会えたから夢ができた』と書いてくれていました。出会ってくれた方を少しでも励ますことができたらいいなと思っていたので、それを感じられたツアーでした。『原宿から世界へ』と掲げているので、みんなで一緒に世界に行きましょう!今日はありがとうございました」と頭を下げた。
最後にマイクを握った鎮西はデビュー1年以内で東名阪ツアーが実現したことについて「本当に夢のようで、これも全て応援してくれるみんなのおかげだと思っています」と感謝した。 かつて同会場でアイドルイベントのMCをした経験があることも明かしつつ「アイドルってすごくキラキラしていてすてきだなと。やりたいな~と思っていて。また再びここに立つ日が、最強の7人グループに入ってステージに立って、たくさんの皆さんが愛してくれている前でパフォーマンスができて、ここからはじまるんだという気持ちに今日はなりました」。
横に並ぶメンバー全員を見渡しつつ涙する場面もあり「本当に個性がいっぱいで、めっちゃいい子たちなんですよ。そんなメンバーや、みなさんに出会えたことが奇跡です。そんな私たちのパフォーマンスを見て、ちょっとでも来て良かったなと思ってもらえたら幸せです。これからもたくさん愛してください」と締めくくった。
関係者によると、今後はさらにアジアを中心に海外進出にも力を入れていくという。5月に公演を行う豊洲PITはスタンディングで約3000人を収容できるグループ最多を更新する会場。今回も全公演完売を果たすなど、注目度も急速に高まっている。
TikTokを見てファンになったという20代の男性は「『わたかわ』(わたしの一番かわいいところ)を見て、キャッチーな踊りと耳に残る音楽に痺れました。会場の一体感や、ファンの期待に応えようとする、頑張っているピュアな姿を見てファンになりました。予定が合えば台湾公演にも行きたい」と語った。
初めてライブ会場に足を運んだという20代女性は「楽しかったです。ファンになりました。歌も上手で、元気な感じも良かったです。ファンとともに成長できるアイドルだと思いました」と笑顔で話した。【松尾幸之介】
◆FRUITS ZIPPER きゃりーぱみゅぱみゅらも所属する芸能事務所、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」でIDOLATERに続く第2弾グループとして22年4月にデビュー。元アイドルの木村ミサ氏が総合プロデューサーを務め、事務所の所在地かつ多様なカルチャーの発信地でもある「原宿から世界へ」をコンセプトに活動中。メンバーは元HKT48月足天音、アイドル活動経験のある櫻井優衣や仲川瑠夏、NHK「天才てれびくん」出演歴のある鎮西寿々歌、ダンス経験豊富な真中まな、年少組の松本かれん、ドイツ人の父と日本人の母をもつ早瀬ノエルと個性派ぞろい。23年3月には第3弾グループもデビュー予定。



