映画デビュー60年を迎えた藤竜也(81)が、自身の代表作とするべく撮影に挑んだ主演映画「高野豆腐店の春」(三原光尋監督)が、8月18日から全国公開が決まった。配給の東京テアトルが28日、発表した。広島県尾道市を舞台に、昔ながらの小さな豆腐店で、すれ違う父と娘の心温まる愛情を描いた作品。娘役を、麻生久美子(44)が演じる。映画デビューから2年後の97年に藤の主演映画「猫の息子」に出演しており、26年ぶりの共演となる。
「高野豆腐店の春」は、三原光尋監督(59)が脚本も手がけたオリジナル作品。藤は、同監督の05年「村の写真集」に主演し、第8回上海映画祭で最優秀男優賞を受賞し、同作も最優秀作品賞を受賞。08年にも、同監督の「しあわせのかおり」に出演しており、「高野豆腐店の春」も脚本にほれ込み出演を熱望。同監督と、15年ぶり3度目のタッグを組んだ。
物語の舞台は、尾道の風情ある下町の一角に店を構える高野豆腐店。夜が明ける前に、そっと明かりがともり、愚直で職人気質な父・高野辰雄(藤竜也)と、明るく気立てのいい娘春(麻生久美子)の1日が始まる。こだわりの大豆から、おいしい豆腐を二人三脚で作っていく毎日。お店の常連さん、昔ながらの仲間たちとの和やかな時間。そんな変わらない日々を過ごす父と娘だったが、それぞれに新しい出会いが訪れる。偶然の出会いから、辰雄が親しくなる独り身の老婦人・中野ふみえを中村久美(61)が演じ、劇中では頑固な辰雄が心ひかれてゆく淡い恋模様も描かれる。
藤は、80代最初の主演映画「それいけ! ゲートボールさくら組」(野田孝則監督)の公開が5月12日に控える。スポコン人情コメディー映画の同作に続き、今年2本目の主演映画「高野豆腐店の春」も公開と、81歳の今も活躍し続ける、藤から目が離せない1年になりそうだ。



