「團菊祭五月大歌舞伎」(同2~27日、東京・歌舞伎座)で初舞台を踏む初代尾上眞秀(10)が28日、歌舞伎座で、祖父尾上菊五郎(80)とともに祝幕のお披露目会見を行った。

祝幕は節目の公演を彩る特別な引幕で、フランスの高級ファッションブランド、シャネルが制作をサポート。直径12センチのシルクのオーガンジーを8900枚縫いつ、カラフルな引幕になっている。

眞秀は「写真で見た時は幕にドットが写っているように見えましたが、近くで見ると布が張ってあってびっくりしました。カラフルなのが好きだから、僕的には好きです」と話した。

菊五郎は「おもしろい色づかいで、斬新なデザインの幕の中でお芝居できるのは幸せ。このようにすてきな引き幕を頂戴しまして、当人は幸せ者だと思います」と話した。

「初代 尾上眞秀丈江」の文字は母寺島しのぶが書いたそう。眞秀は「習字やってたからできるんじゃないかな」と淡々と語って笑わせた。

初舞台の演目は「音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)」。この日から全体稽古が行われたそうだが、菊五郎は「今日はお稽古場で全員そろったんで、その雰囲気にのまれて声も小さかった。段々慣れるでしょう。お客様に元気を与えられるような舞台なら成功だと思います」とした。

立役、女形を演じる眞秀は「立役も衣装が思ったより重くて、動きづらかったから、もっと力強くなんないといけないと思ってます」と課題を語った。

シャネルのショーでコラボレ経験のあるグザヴィエ・ヴェイヤン氏がデザインを手掛けた。同氏は「遠くから見ると具象的、近くでみると抽象的に見える。ダイナミックなデザインにしたのは、眞秀さん自身がダイナミックだと感じたからです」と説明した。縫製を手掛けたアスカ・ヤマシタ氏も同席した。

これまでは本名の寺嶋眞秀で登場していたが、全体稽古が行われたこの日から尾上眞秀となった。