歌舞伎俳優の市川團十郎白猿(45)と長男の市川新之助(10)が22日、東京・芝大神宮で、歌舞伎座七月大歌舞伎「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ) め組の喧嘩」の成功祈願を行った。

この日は、2017年(平29)6月22日に34歳で亡くなった妻・麻央さんの7回忌。團十郎は「今朝、お墓参りに行きました。あの時は空が真っ赤でね」と麻央さんが亡くなった時を振り返った。昨年11月に團十郎、新之助を襲名してから初めての命日だった。「喜んでるんですかね。この間、『成田屋のつどい』があって、彼(新之助)が助六をおどったんです。彼女は『いつかカンカン(新之助)の助六を見たい』って言ってたんです。空から見てると思うけど、喜んでいるのかな。彼らは学校があるから、朝に1人で行って『無事に迎えたよ』と報告しました」と話した。

会見に先駆けて、屋外で行われた撮影では、ポツポツと降っていた小雨が、團十郎と新之助が登場するとやんだ。新之助は「僕、晴れ男だから」と笑顔を見せた。

会見場では壇上に据えられた、團十郎が以前に出演した時の『め組の喧嘩』のスチールを見た新之助が「これ、パパに似てる」と言うと、團十郎が「パパに似てるって、おかしいだろ」とツッコむ場面もあった。

「め組の喧嘩」は、め組の鳶(とび)と相撲取りの争いで、1805年(文化2)に起きた実話を元にしている。芝大神宮の半鐘は、その時のもので、1年に2回しか見ることが出来ない。

め組の鳶頭・辰五郎を演じる團十郎は「今日は、本物のめ組の鳶の方たちにまといを振っていただいた。その生きざまを背中で見せていただいて、考えるところがありました」。そして「200年ほどの前のことだから、つい最近だね」と笑った。新之助は「初代團十郎家が始まったのが360年前だからね」と、成田屋の跡取りならではの事を口にした。