歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)容疑者(47)が27日、母親の自殺を手助けしたとして自殺ほう助容疑で逮捕された。
先月18日に東京・目黒の自宅で両親と倒れているのが見つかり、一家心中を図ろうとした疑いがあり、警視庁は逃亡や証拠隠滅の恐れを踏まえて逮捕が必要と判断した。猿之助容疑者は容疑を認めているという。捜査1課は今後、父親の死亡に関与した疑いでも調べる。事件発覚から約1カ月半で、一線級俳優の逮捕という事態に発展した。
◇ ◇ ◇
猿之助容疑者の一連の騒動を受けて今月16日の公開が延期されていた出演映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督)も、逮捕を受けて公開の見通しが立たなくなった。製作のテレビ朝日の関係者は27日「現時点では捜査中であり、事実関係を把握することが難しく、公開延期という判断に変更はありません」と明らかにした。製作委員会と配給の東宝は1日、文書で「総合的な判断により、公開を延期させていただく事になりました」と発表していた。
同作はテレビ朝日系で14年1月期から4季、9年にわたって放送された同名連続ドラマ初の映画で、シリーズを終える集大成の位置付けだった。猿之助容疑者は劇中で、主演の天海祐希(55)演じる警視庁捜査1課の緊急事案対応取調班(通称キントリ)の真壁有希子らが“ある疑惑”を知って対決に向かう内閣総理大臣の長内洋次郎を演じた。
猿之助容疑者は4月に出演が発表された際「記念すべき“ファイナル”に、ゲストとして出演させていただけるとは夢にも思いませんでした」などとコメントしていた。ただ公開週に放送を予定したスペシャルドラマも延期となり、シリーズ終了自体の見通しも立たなくなった。複数の関係者によると、製作費の約10億円は宙に浮いており、その賠償責任の発生は想定されるという。



