片岡鶴太郎(68)が31日、東京・有楽町朝日ホールで行われた映画「春に散る」大人試写会で、初共演の橋本環奈(24)を「ぶっとい人」と評し、絶賛した。また主演の佐藤浩市(62)と山口智子(58)も、佐藤とダブル主演の横浜流星(26)や窪田正孝(34)ら若い世代の俳優陣を高く評価し、刺激を受けたと口々に語った。

「春に散る」は、ボクシングに造詣が深いことで知られる作家・沢木耕太郎氏の同名小説の映画化作品。佐藤は劇中で、不公平な判定で負け、米国へ渡り40年ぶりに帰国した元ボクサー広岡仁一を、山口は仁一がかつて所属したジムの会長の娘で、現会長の真田令子を、鶴太郎は仁一と現役時代に切磋琢磨(せっさたくま)した佐瀬健三を、それぞれ演じた。

佐藤と山口、片岡にはトークの中で横浜、橋本、窪田ら、若い世代の俳優と共演した印象を問う質問が出た。横浜は劇中で、仁一と同じように不公平な判定で負けて1度はボクシングを辞めていたが、居酒屋で仁一と殴り合い初めてKOされて教えを請う黒木翔吾、橋本は仁一のめい佳菜子、窪田は翔吾が戦う世界チャンピオン中西利男を演じた。

まず山口が「とにかく、若い人たちは、すごい。教わることばっかり。メチャ刺激になりました。どうやってやったら、あんなに早くから人間が出来て…。役に対し向かっていく輝きが本物で半端ない。キラキラ」と絶賛。さらに「私たちが若い頃なんて、こういう場所に出されても『よろしくお願いします』くらいしか言えなかったけれど、彼らは自分の語る言葉を、ちゃんと持っていて表現できる。知的な大人であって…どうやったら、ああいう若者が育つんですかね?」と問いかけた。

佐藤は「確実に、今の子たちの方が視野の広さというか、情報量が圧倒的というのもあるんだけど、そこが僕らの若い時と違う」と分析。そして「確かに、ストイックですよ。窪田君にしても流星にしても坂東君(龍汰=大塚俊役)にしても、お芝居なんだからさ、とか映画なんだからさ、というエクスキューズが、どこにもない。それくらい、やれるところまで、やっている。そのあたりが確かに偉い。だからこそ、僕らも、それに対してグッと乗っかっていける部分がある」と、若い世代のストイックさをたたえた。

話を聞いていた鶴太郎は「とにかく、この作品に出ている流星君、窪田君、環奈ちゃんは、撰び抜かれた方たちですから全てにおいてウソがない。常に本気で向かっている。本当に世界チャンピオンの体になっているし、スキルもある」と褒めたたえた。その上で「環奈ちゃんと初共演しましたけど、持っているものが、ぶっとい。紅白(NHK紅白歌合戦)の司会、その(撮影の)後、すぐにやって、あのまんま。持っているものが、ぶっといと感じました」と声を大にするなど、橋本への賛辞は止まらなかった。