俳優仲野太賀(30)が9日、都内で、映画「イ・チャンドン レトロスペクティブ4K」(25日公開)公開記念舞台あいさつ「シークレット・サンシャイン4Kレストア」先行上映会に特別ゲストとして登壇した。

この日は、イ・チャンドン監督作品の大ファンだという仲野が花束を持って登場し「花束を渡す大役を任されて大緊張しております。日本の映画ファンは震えるほど喜んでいると思います」と笑顔を見せた。

02年公開の「オアシス」が一番のお気に入りだといい「最初に見たのが『オアシス』でそれからとりこになってしまいました。本当に美しく、素晴らしい作品です」。

イ・チャンドン監督は「『オアシス』に限らず、他の作品も観客の皆さんが少し居心地の悪さを感じるかも知れません。それに打ち勝って2人の愛を受け入れてくれたらうれしいと思います。仲野さんは僕の思い通りに2人の愛を美しく受け取ってくれた。俳優である仲野さんが感じてくれたことが、私にとっても意味のあることだと思います」と喜んだ。

この日先行上映される「シークレット-」も鑑賞した仲野は「究極の人間ドラマだなと。絶望に立たされる母の姿、自分の中に神様を受け入れる姿だったり、究極の決断、裏切り…またその先にあるものを見て、人間って聖なる物と俗物的な物を行ったり来たりするなと。人間の複雑さを見て、とても心を揺さぶられます…しゃべりすぎですかね?」と観客を笑わせた。

一番好きなシーンは「主人公が神を受け入れて感情を爆発させるシーン」だといい「ピンボケで映る、ソン・ガンホさんの何とかしたいけど何とか出来ない表情のシーンが好き。こちらからは以上です」と監督の作品への愛を爆発させると、イ・チャンドン監督は「見てないこともいるので、これ以上は言わないでね」と笑った。

同イベントは韓国映画の巨匠、イ・チャンドン監督作品全6作と、彼の制作の原点に迫る新作ドキュメンタリー「イ・チャンドン アイロニーの芸術」を4Kで堪能する初の本格的映画特集上映。