市原隼人(36)主演のドラマ「おいしい給食 season3」(綾部真弥監督)1、2話最速プレミア上映会&トークイベントが5日、東京・新宿ピカデリーで行われた。その席上で、9日のテレビ神奈川を皮切りに放送がスタートする前ながら、第3弾の映画化が発表された。市原は「ドラマ放送前に、映画化が決定いたしました。来年、2024年、全国公開で絶賛製作中です。お楽しみにお待ちください。映画になると、物語性が、より深みとチャーミングな人間性が出てくる。ぜひ、そんなところを楽しんでいただきたい」とアピールした。

「おいしい給食」は、1980年代の中学校が舞台で、綾部真弥監督(42)が脚本も手がけたオリジナル作品。市原演じる、生徒に厳格接する一方で母の作る食事がまずく頭の中に給食のことしかない、給食絶対主義者の教師・甘利田幸男と、市原のスターダストプロモーションの後輩・佐藤大志(17)が演じた、給食のおいしさを追求する生徒・神野ゴウが、給食をおいしく食べる、その一点に知恵を絞り、火花を散らせる。その給食バトルの壮絶さが笑いと話題を呼んだ。

19年10月期に連続ドラマが全10話放送されると、20年3月に映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」が公開。21年10月期には連続ドラマ2年ぶりの続編「-season2」が放送され、22年5月には2本目の映画「劇場版 おいしい給食 卒業」が公開と、市原にとって主演作では初のシリーズ化作品となった。

市原は「おいしい給食 season3」の舞台が冬の北海道・函館が舞台で、演じる甘利田幸男が寒さに弱いことから着ている、マフラーに手袋を付けた完全防寒の劇中衣装で登壇すると、劇中で甘利田が見せるダンスを披露するなどドラマを再現。共演の大原優乃(23)と田澤泰粋(15)も劇中衣装で登場した。

市原は檀上で激しく踊った後「息切れちゃって…もう年だなと思って」と笑った。そして「約4年前に『-season1』を制作した時のことを、鮮明に覚えています。通常、1回の衣装合わせを何度も何度も繰り返し、初めての本読みと顔合わせの時(自ら作った)キャラクターを持っていった時のことも、しっかり覚えています。どんな世界観、甘利田と給食シーンはどうしましょうか? 眼鏡を外した方がいい? と、クランクインの前日まで監督と電話で話しながら作った」と説明。その当時を振り返りつつ「その時は『-season3』を作るとは思わなかった。(ファンに)恩返ししたいと、精いっぱいの力を作りました」と感慨深げに語った。

「おいしい給食 season3」は「劇場版 おいしい給食 卒業」で描かれた、甘利田が北海道函館市への転勤が決まり、ゴウとの別れを描いたラストの、その先を描く。舞台は1988年(昭63)の冬の函館市で、甘利田が赴任した忍川中学校に勤務する教師歴半年で帰国生の英語教師・比留川愛を大原優乃(23)甘利田の新たな食のライバルになる男子生徒・粒来ケンを田澤泰粋(15)甘利田の良き理解者でもある忍川中学校の坂爪勲校長を小堺一機(67)が演じる。

市原は「『-season3』は、給食を食べているだけなのに意識が飛んだんです・それほどハード。原作がないところ、0から1を作り、無我夢中で走り続ければ、たどり着く場所があると教えてくださったのは皆さん。これ以上のない感謝を申し上げます」と観客に感謝。放送を前にした気持ちを聞かれると「キャパオーバーでした。やれる限り、全て、尽くしたつもり。『-season1』放送の時も覚えているけど、やっぱり、恥ずかしかった。でも、それ以上にお客さまに楽しんで欲しいという気持ちが勝る」と語った。

そして「ニッチではなく、王道のエンターテインメント。教養、新たな知識や、80年代が舞台なので日本の古き良き心…わびさび、いつまでも伝えたい心、大事なメッセージが、ふんだん入っている、コメディーなんですけど、後世にも伝えたい大事なメッセージが込められている。それを含めて、受け止めて欲しい」と訴えた。