テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は15日、9月に25歳団員が転落死し、10月に外部弁護士による調査チームを立ち上げ調査を進めていた宝塚歌劇団が14日の会見で、いじめやハラスメントは「確認できなかった」とする調査チームの報告を伝えたことについて取り上げた。出演者からは、いわゆる第三者委員会による調査ではないことに、疑問の声が出た。

MCの羽鳥慎一アナウンサーは、外部弁護士による劇団員へのヒアリングに基づく調査報告書であることを紹介。劇団員62人(4人は辞退)へのヒアリングは合計1500時間に及んだことや、木場健之理事長は「本音の部分がかなり出ていると思う」と述べる反面、遺族側からは調査チームは第三者委員会ではないとして、再度検証し直すべきとの声が出ていることも紹介した。

元大阪地検検事で弁護士の亀井正貴氏は「劇団員が(ヒアリングで)本当に本音を言い切れたかどうか疑問を持ちますね」と指摘。「独立性を持った第三者委員会ではなく、(調査チームは)あくまでも劇団がお願いした人たち。劇団員は会社に依頼された人に話すことになり、いくら自由に言ってくれと言われても、先輩にも企業にも気兼ねするということもあると思う」とした上で「プライバシーの問題はある」とした上で、劇団員のメールやLINEの確認や、ヒアリング対象をOBにも広げるべきとの認識を示した。

第三者委員の位置づけについて「企業との間で、どんな調査をしてもいい、結果に企業は口を出さず(結果は)そのまま発表する」とした上で「内部調査は会社に対して報告するが、第三者は基本的には世間への公表で企業は被調査者」「(調査チームでは)事実の掘り下げは難しいのではないか」と指摘した。

元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子氏は「本当に独立した第三者委員会じゃないと、言ってもいいという保証がないと、本当の事は言いにくいと思う」とした上で「少し前に日大の第三者委員会報告書があったが、あの厳しさ、あの掘り下げの厳しさに比べたら、ずいぶん甘いと思う」と、アメフト部の違法薬物事件を受けて調査や検証を行った日大の第三者委員会の報告内容との差を指摘した。

「リディラバ」代表の安部敏樹氏は「こういう組織のヒアリング調査は、長い時間をかけて丁寧に聞いていって、話しても大丈夫だよという心的安全性がないと適切なヒアリングはできない」と指摘。元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「命が失われている。遺族の訴えは、すごく大事だと思う。遺族がもう1度調査をということなら、きっちり第三者委員会にして、企業が内部的にお願いするのではなく企業も調査対象にする形で調査する形にしないといけないのではないか」と訴えた。